Astro Japonica

楽しい 占星術ノート

8室・関係性① はじめに+四元素別

8室は「関係」の部屋。7室が「出会い」なので、初対面の印象は7室。そこから付き合いが始まると、8室に進む。

つまり8室から「この人と付き合う/関係性がつづくと、どういう接し方をしてくるか」が見えてくる。

・接し方/向き合い方
・この人との間で「もらう/あげる」もの
・この人が思う「親密な人/関係」のイメージ

出生時刻・出生地が分かれば、プレシーダスなどのハウスシステムでの8番目のサイン(星座)がそれ。それらが不明な場合、ソーラーサイン・システムから見た8番目でも、上の傾向はあるだろう。もしくは太陽よりも月の性格の方が自分に近いと思う人は、月から8番目。

恋愛では金星・火星を使うので、これらの天体から数えて8番目を見ると、こと恋愛での関係がどのようになりやすいか見えてくると思う。女性は金星を起点に8番目、男性は火星から8番目。また女性でも積極的な人は火星から、男性でも消極的な人は金星から数える。

以上をまとめて、箇条書きにすると、

■全般的な「関係性」

 出生時刻・場所が判明
・ハウスシステム:プレシーダ
 ASCから数えて、8番目のサイン
 →環境・境遇・事象/実質的な「関係性」

 太陽星座が判明
・ハウスシステム:ソーラーサイン
 太陽星座から数えて、8番目のサイン
 →内面的・理想的・主体的な時の「関係性」

・月星座が自分の性格に近い場合、
 月から数えて、8番目のサイン
 →受け身・やや流されやすい時の「関係性」

■こと恋愛における「関係性」

・女性、または消極的な男性
 金星から数えて、8番目のサイン
 →「愛してくれる・捕獲してくれる」相手

・男性、または積極的な女性
 火星から数えて、8番目のサイン
 →「愛する・捕獲される」相手

この「8番目」の部屋に重い天体が固まっていると、人との関係性はヘヴィなものになりやすいかもしれない。それでも人を理解したいと思うなら、むしろ若いうちに限界まで「人に合わせる/振り回される」体験をして学習していた方がいいかも。その「8番目」の相手に対応し切れる/得るものがあるかどうかは、起点となるサイン・天体の強さにもよる。

 【起点】
太陽・ASC・
(月)・金火 → 【8番目】

1.牡羊座  →  蠍座
2.牡牛座  →  射手座
3.双子座  →  山羊座
4.蟹座   →  水瓶座
5.獅子座  →  魚座
6.乙女座  →  牡羊座
7.天秤座  →  牡牛座
8.蠍座   →  双子座
9.射手座  →  蟹座
10.山羊座  →  獅子座
11.水瓶座  →  乙女座
12.魚座   →  天秤座

四元素でいうと、
火 → 水
土 → 火
風 → 土
水 → 火
となり、

火(1.5.9.) → 水
身内に対して愛情深い。元々本人が元気なので、出来るだけのことをしようとする。ノリを妨げられるのを嫌い、また何が来ても概ね対応できるので、相手の意思を聞き、それに合わせる。但しそのように身内に対して一生懸命な分、極端に傷つきやすく悲観的。結果的にアップダウンが激しくなりがち。

土(2.6.10.) → 火
身内といる時に、ようやく自分を解放できる。信頼している人と居てこそ、ドラマチックなことが起こりやすい。思うところをストレートに伝えるので、怒っているように見えて、それだけ信頼していることも。本当に怒っている時は、もう一段その上がある。身近なものを観察・集中・継続することによって、誰も気付かなった新しい発見をする。

風(3.7.11.) → 土
風は元々1つのことに過度に入れ込むことを避ける。身内からは淡白に感じられたり、身内としての特別感がなかったりするが、その分関係性が長く続きやすい。何年も経ってからふいに連絡が来るなど。本人としては理性的であろうとし、人を振り回さないようにしている。数多の情報から選び抜いた確かなもの・良質のものを人に与える。

水(4.8.12.) → 風
本人の「情」の結び付きを起点に、そこからネットワークが広がりやすい。誰にでも共感できるので、結果的に色んなつながりが増える。身内と見なすと、とにかく喋る。掛け合いや議論というより、独壇場になりやすい。話しやすい雰囲気を作るので、結果的に相手の意図・知恵を引き出すことにもつながる。意外と突き放したり、そっけなかったりすることも。

この時点で長い。ので以降の記事に、1つ1つのサインごとに、起点のサインと、→後に8番目のサインを並べて書いてみます。

2019 春分図

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春分なので、太陽は牡羊座1度、支配星は火星。

■去年から引き続き、1室に火星

【1室火星】

2018・2019
●共通点:

・いずれも月と120度
・月・火星ともに土サイン

●比較:

【2018】
山羊座2度「三つのステンドグラスの窓、一つは爆撃で損傷している」
②↑高揚の座
③位置:ASCと0度
④120度の月:牡牛座9度
⑤その他のアスペクト土星0度
⑥度数域:火星・月ともに土サインの初期度数

【2019】
①牡牛座24度は「骸骨の締具をつけた馬上の戦士」
②↑障害の座
③位置:2室カスプ6度前
④120度の月:乙女座28度
⑤その他のアスペクト:金星90度、土星/冥王星120度(土のグランドトライン)
⑥度数域:火星・月ともに土サインの円熟~終わり

1室火星は自己主張・意思表明、何がしたいか・ほしいかが、はっきりしていて、実際それを取りに行く位置。しかも考えるより前に、瞬時に、あっという間に。

山羊座2度:外的な圧力により精神性・信念が一度破壊され、そこから外への「効力」を模索する。
 ↓
牡牛座24度:培われ、築き上げた有形無形のもの(文化・生活に根差したもの)を守るため、敵対者に容赦なく立ち向かう。

2018年の度数域は若く、新鮮な挑戦、つまりとりあえず言ってみる、という感じだったのが、2019年では前年での挫折や失敗で学習したことや蓄えた力があり、動き方が分かるようになってくる。守るべきものが何かも見えてきやすい。

2019年の火星は、月・土星/冥王星と土のグランドトラインであり、生活・現実・社会の中で効力を持ちやすい。火星の位置はASC→2室カスプ前になり、去年ではひとまずの直観・自己主張だったものが、より結実に近付く。成果・結果に対して集中し、現実的な形になるよう、効率的で強力な働きができる。月も関わるので、目的に即した熱い生活。牡牛座には天王星もあるので、稼ぎ方・収入を得る方法が変わることも。

■火星は金星と90度

火星:牡牛座24度
金星:水瓶座23度(26度のリリスと0度)

牡牛座の火星(行動)は、興味のあることに継続的・集中的に取り組む。水瓶座の金星(愛嬌)は、多くの人たちと一定の距離感を持ちつつ公平に付き合う。金星は牡牛座の支配星なので、火星の行動を金星の愛嬌が助け、金星の理由・資源が火星ともなる。例えば、継続的・集中的に取り組むことがあるため、周りの人たちに対して干渉せず尊重ができる、など。

この組み合わせの共通項を挙げるなら、どちらも人に構わず自足的で平和主義、(目的が絞られているため)省エネ。のらりくらり、虎視眈々。

水星(言葉)・金星・火星は実行部隊。2019年はこのように実行する、ひいては実現しやすいということ。もしくは水瓶座土星が移動する2020年3月22日以降、冥王星が移動する2024年1月21日以降の、時代が変わる練習を楽しみながらする(金星:楽しみ、火星:熱さ・ノリ)、と捉えてもいいかもしれない。

ちなみに魚座の水星(転落の座)は逆行していて12室にあり、海王星0度、木星90度、土星60度。話が広がり、とっちらかりやすい。ただし海王星木星は本来の座であり、木星魚座の副支配星でもある。心を研ぎ澄ませることができる人にとっては、多くのヒント・インスピレーションともなり得る。表層のものばかりに気を取られると、せっかく「本当のこと」がやって来ても、見失うだろう。射手座も魚座も、やわらかく在りながらも、上辺だけのものを嫌がる。

まとめると、言葉としてはふわふわとしていながらも、足取りはしっかりしているのではないだろうか。想像力豊かに、それを根付かせるように、自分の足で歩くということ。実行力のある時。現実を変えるのが楽しいし、そういうふうに自然と促される。

3/6(水)天王星が牡牛座へ、3/7(木)魚座で新月に【12星座】

♈ 牡羊座

■7年のテーマ

ここまでの7年の間に培ってきた、新しい生き方・個性を大切にしましょう。それを元手に、またはそれに合った技能の獲得・収入の方法がテーマになりそうです。斬新なアイデアから具体的な策を編み出し、それを実行・実践することができるはずです。今まで思いつくだけでやらなかったことを、実行してみましょう。

■1ヶ月のテーマ

正直になることが、これから7年のテーマへの、とっかかりにもなります。本当の、1番のことは何か掴んでおきましょう。目標を定めたら、それに向けて無駄なく動けるはずです。自分を高めてくれる知恵や知識にも出会いやすいはず。目標は少々大きくてもいいのです。

♉ 牡牛座

■7年のテーマ

ここまでの7年間で、意識改革・内的な変容があったかもしれません。信念が変わっていった人もいるかも。その信念を基に、これからは外へと行動していくことになりそう。最初はなかなか理解されにくいかもしれないので、自分で自分の意図を理解しておくことが大切です。

■1ヶ月のテーマ

志を共にできる人たちとの縁の始まり。その人たちとのやり取りにもまれて、自分の意志を確認できるでしょう。多くの情報が入ってきそうですが、そこから自分とどう結びつけるのか、集中的に取り組めそうです。目的に合った行動をしやすい時なので、どんどん動いていきましょう。

♊ 双子座

■7年のテーマ

ここまでの7年間で、様々の個性的な人たちとの出会いがあったのではないでしょうか。そこから一人では気付けなかった、多くの発見があったかもしれません。その友人たちから得た発見をどのように未来へと束ねていくか、これから一人で思いあぐねていくことがテーマです。澄んだ虹の色を手に、こねていくイメージです。

■1ヶ月のテーマ

仕事や外的な活動の場で、夢に光が当たります。未来の希望に満ちていて、かつシャープに彫られていくことになりそう。共同作業者や出会う人、パートナーなどから夢をさらに広げられることも。相手の大らかさで何とかなることもあるので、自分から限定せず経過を待ってみましょう。

♋ 蟹座

■7年のテーマ

ここまでの7年間で、あなた自身の意思と直結した、独自の職歴が加わったかもしれません。職場の中で目覚ましい躍進を遂げた人も。その強い意志を持って、今後は周囲を巻き込んだ活躍ができそうです。軸足から遠く離れた場所まで、ネットワークが広がっていくでしょう。

■1ヶ月のテーマ

今後の足掛かりとなるような、研究対象が見つかるかも。やると決めたら、その勉強はとても効率良く捗りそうです。未来のために、今何を習得したら良いか、明確に見えてくるでしょう。「もっと知りたい」と思う気持ちを大切にしましょう。時間を忘れて没頭できるような、勉強していて楽しい題材に出会えそうです。

♌ 獅子座

■7年のテーマ

ここまでの7年間で、自分の信念や考えを育てていったかもしれません。考え方ががらっと変わるような出来事があった、ともいえるでしょう。ここまで自分を高めてきたものによって、これからの経歴に変化が起きるかもしれません。その信念を外に打ち出した働き方や活動をしていくことになりそうです。

■1ヶ月のテーマ

身近な人たちとの関係性の中で、新たな発見が。新しい可能性を潰さずに、焦点を絞っていくことが出来そうです。人の思惑、事情、隠れていた気持ちなどにも気付きやすくなります。色々な事情をひっくるめた上で、どういった関係性を築いていくか、掴めてくるかもしれません。包容力が高まる時でしょう。

♍ 乙女座

■7年のテーマ

ここまでの7年間で、身近な人たちとの関係性に変化があったかもしれません。なかなか大きな変化だったからこそ、その他者の心理と関係性を、ある種メカニズムとして捉え、理解してきたかも。ここからはその関係性から学んだことを基に、独自の信念や考えを作っていくことになりそうです。社会に関心を持ったり、専門分野の勉強を始めることも。

■1ヶ月のテーマ

新しい出会いの多い時です。自分とは全く違うタイプの、その極端な例のような人と出会うことも。自分にないものをたくさん持っていて、学ぶことも多いでしょう。出会う人たちが、これからの7年の可能性を広げてくれることになるかもしれません。

♎ 天秤座

■7年のテーマ

ここまでの7年間で、刺激的な出会いが多かったかもしれません。自立的・独立的な人との出会いによって、他者との「線引き」が明確になった人も。ここからの7年は、ここまで出会ってきた人たちと、どのような関係性を続けていくかがテーマになります。一般的なルールを無理に当てはめるのではなく、お互いが心地よく過ごすための独自のルールを結んでいくのかもしれません。

■1ヶ月のテーマ

職場の中で今まで「水面下」だったものが、浮上してきそうです。それにどう対応するかがテーマになるでしょう。上手く工夫しやすい時で、身内に相談しつつ、自分流にアレンジしていけるでしょう。この時にかこつけて、今まで不必要だったものをカットしたりも出来そうです。

♏ 蠍座

■7年のテーマ

ここまでの7年間で、働き方を変えてきたかもしれません。新しい健康法を取り入れたり、生活習慣を変えてきた人も。ここからの7年間は自分に足りないものを持った、そしてそれを個性として確立している人に出会えるかもしれません。出会う人から、自立や独立、マイペースでいることのヒントをもらえそうです。

■1ヶ月のテーマ

気持ちを解放することがテーマです。芸術や神秘的なこと、また自然の中にいることで、開放感が得られそうです。没我的に楽しめることが何か、またその方法が分かってきます。恋愛も盛り上がりやすいでしょう。

♐ 射手座

■7年のテーマ

ここまでの7年間で、真の自由を追い求めて、独自の生き方を押し出してきたかもしれません。クリエイターであれば、独創的な作品や成果を残してきたかも。ここからの7年はその独自のスタイルを、どう仕事や社会に生かすかがテーマです。自由な発想を発揮したり、自分のキャラクターを仕事で役立てようとすることも。

■1ヶ月のテーマ

周囲の空気からの影響を受けやすい時期が続いているのですが、その空気の原因のようなものを理解することに。もしそれが望ましくないものである場合、あなたの持つ能力や技術、誠実さによって、それを解決することができるでしょう。所属している場を、心地よいものに変えることができるはずです。引越や不動産に関することで、考えていたことがあれば、解決・決着の兆し・糸口が見つかりそう。

♑ 山羊座

■7年のテーマ

ここまでの7年間で、住環境・職場環境・拠点・所属の場などの、周囲の環境を変えてきたかもしれません。ここからの7年間は、その一新した足場があるからこそできる、新しい表現・創作・生き方を模索していきます。身の周りの人たちとのコミュニケーションによって、そのヒントとなるようなこともありそうです。

■1ヶ月のテーマ

インスピレーションに満ちた対話ができそうです。好奇心のある時で、積極的に他者と話そうとするでしょう。いつも以上に包容力のある話し方ができるかもしれません。ひとまず話を全部聞いた上で、ゆっくり考えるようにしましょう。結論を急がず、効率を求めず、ありのまま受け止めることができれば、自由に生きるヒントが浮かび上がってきます。

♒ 水瓶座

■7年のテーマ

ここまでの7年間で、新しい言葉、新しい話し方を見つけたかもしれません。あなたらしく、「本当のこと」だけを伝えようと、言葉にした時に何が嘘か本当か、考え続けていたかもしれません。ここからの7年は、あなたのまっさらの言葉が周囲を変えていくことに。またはあなた自身の拠点が変化することも考えられます。

■1ヶ月のテーマ

自分の新しい能力に、光が当たりそうです。それは今はまだ何とも言えないものだったり、もしくはかなりニッチなものであるかもしれません。けれど、うまくいけばその能力の活かし方や、活かせる場所が見つかるかもしれません。それはあなた自身のやさしさに満ちた何かでありそうです。

♓ 魚座

■7年のテーマ

ここまでの7年間で、自分の能力でお金を稼げるよう、技能を磨いてきたかもしれません。それにより、お金やお金にまつわる価値観に縛られなくなった人も。ここからの7年間は、磨いてきた技能があるからこその、プレゼンやアピールの仕方を学ぶのかもしれません。色々な人や場への対応力も高まっていくでしょう。

■1ヶ月のテーマ

あなたらしい自己主張の仕方や、第一印象の見せ方などがテーマになりそうです。仕事運・社会運のある時なのですが、それに合わせて、どのように自己主張していくか、工夫することになりそうです。穏やかで、おっとりしながらも、確信のこもった話し方ができるでしょう。

3/6(水)天王星が牡牛座へ、3/7(木)魚座で新月に【全体】

天王星が牡牛座へ

2019年3月6日午後5時28分、天王星が牡牛座へ入ります。天王星が今の牡羊座に入ったのは8年前、3.11の翌日です。

8年前、未曽有の大震災・事故をきっかけに、誰もが生き方や考え方を大きく変えることになりました。何が本当か分からない様々のニュースが噴き出し、個人個人に自身の意思による判断や決断を、強く促されていた時でもあったかと思います。天王星の象意としては、改革・電気などと合わせて、自立・独立心・個性などの意味もあります。

それから8年、牡羊座に在室していた天王星は、来週3/6に牡牛座へと移動します。今週はその8年前がきっかけで試行錯誤していたことの、答えが出てくる時期となります。そしてそれはきっと他の誰でもない、あなたにとってだけの答えになるでしょう。

20110312-20190306まで天王星が在室していた、牡羊座の象意を一言でいうと “I am”(私は存在する)。例えば「もやもやする」というのは、つまり隠されている何かへの違和感でもありますが、その靄(もや)の中から、何をひとまずの答えとして外へ表明するか。「ひとまず」と言ったのは、ひとまず「今」を、この「緊急事態」を生き抜くために、という意味です。

牡羊座は生じたばかりの魂で、ひとまず生き抜くこと・在り続けることが最優先事項です。自身のために素早く力強く動くのが特徴で、そこには強い意志や表明、そして怒りなども含まれます。牡羊座は最初の星座で、ゼロがイチになる瞬間であり、始まりの誕生の時でもあるので、ここで迷っていては、母体・黄泉の国に引き返されてしまいます。生きるか死ぬか(過去世に後戻りし留まるか)の瀬戸際なので、一瞬たりとももうやむやには出来ないのです。

ここまで牡羊座にいた天王星の意味として、簡潔にいうとしたら「自我の確立」の8年間だった、とも言えるかもしれません。そうやってこれからを生きていくために得た、新しい「私」が在るのではないでしょうか。次の牡牛座のキーワードは“I have”(私は手に入れる)。まっさらな「私」が新たに手にするもの、がテーマになります。それは新しい持ち物・能力・収入源、もの自体との新しい付き合い方・捉え方なども含まれるでしょう。ここからの7年、そういったテーマを開発することになります。

魚座新月について

2019年3月7日午前1時4分、魚座16度で新月となります。次の満月は3月21日午前10時42分、次の新月は4月5日午後5時50分です。

新月は月が出ておらず、リセットのタイミングと言われます。月は無意識・自動的などの意味があり、これらは生活をつづけていく上で、必要な部分でもあります。1日24時間ずっと意識的に居つづけたら、つまりずっと気を張っていなくてはいけないとしたら、とても疲れてしまうからです。一度学習したこと・慣れたことを無意識的・自動的にできること、無意識でいること、すなわち意識を休め、休息することなどは、この月の働きでもあるのです。

裏を返せば、この月はいつもと同じこと・慣れたことしかしたがらない、ということでもあります。また保守的・防衛的な面も併せ持っています。新月にはこの月がいません。そのため新しいことを比較的スムーズに受け入れ、ここから育てていける時なのです。

浄化・解毒、新しいスタートに適しており、禁酒・禁煙なども禁断症状が出にくいため、良い時とされています。特に始めたいものがないとしたら、この日にふと思いついたものを、目標にしてみるのもいいです。なるべくシンプルですっきりしたものが良いでしょう。迷いがあると、その迷いも一緒に育つことになります。

心に決めた目標は、次の満月・新月まで覚えておき、何度も立ち返るようにしましょう。新しい目標なので、すでに整備された道が用意されている訳ではありません。道なき道の、でこぼこ道をそろそろと進みつづけた時、新しい何かを手にしているはずです。

アンタッチャブル④/4【相性図】

前回:

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M-1終わりましたねー これ読んだら、うっすらモヤモヤしてたことがすっきりした。さすが、とても分かりやすい。

shinsho-plus.shueisha.co.jp

アンタッチャブルのことにも、少し触れている。

❝ M-1の歴史の中で、関西弁以外で160キロを投げたのは、アンタッチャブルと、サンドウィッチマンと、パンクブーブーの3組だけでしょうね。いずれも優勝してます。まあ、アンタッチャブルなんかは、バケモンみたいなコンビですから ❞

❝(内輪ウケのワードを言ってしまう若手について)
―関西でいうところの「客をいらう(いじる)」みたいなことですね。

 M―1の舞台で同じことをやったとして、もしかしたらウケるかもしれないですよ。でも、それはネタの中でのことではないので、ウケても弱い。本ネタがつまらないと、そのつまらなさが一層浮き彫りになるだけなんです。アンタッチャブルとかサンドウィッチマンは、そういうワードは使わずに本筋のところでお客さんを爆発させてたじゃないですか。そこって、けっこうポイントなんです。

僕らは寄席にも出ているので、落語家さんと接する機会も多いんです。落語を聴いているとよくわかるのですが、ウケてる人ほど余計なことは言わないんです。古くから受け継がれてきた古典落語は話がしっかりしてますからね。ちゃんと稽古を積んできた人は、ネタを信頼している。だから、少々笑いが起きないなと思っても、その時間をじっと待てるんです ❞

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さて、ホロスコープ読み。アンタッチャブルの出生図について、何回かに分けて書いていたのだけど、前回からだいぶ経ってしまった。最近もまたyoutubeでラジオなどくり返し聴いていて、ほとんど覚えてしまっているのだけど、何度聞いても元気が出てくる。

まず余談からになるけれど、このシリーズのでも書いた通り、彼らの木星牡羊座にあり、私の太陽・水星も牡羊座。特に柴田の木星と私の水星は度数まで同じだったりする。私の太陽とも1度ちがい。そして私は月が射手座なので、月とも120度。また私のASCと月にそれぞれの火星が0度と180度。ザキヤマは射手座の金星・海王星と双子座の月・火星がそれぞれ15度前後にあり、これらが180度なのだけど、その辺りに私の月がある。聞いていて元気が出るのはその辺りかな、とも思う。自分の火の部分にばしばしヒットしている。

今回はこの2人の相性図(シナストリー)について。2人は同じ学年で、ザキヤマは1月真ん中の山羊座、柴田は7月真ん中の蟹座で、ちょうど6ヶ月ちがい。つまり、太陽が180度で向き合う。ソーラーサインシステムだと、お互い7室(パートナー・結婚相手・協同作業者)に相手の太陽がくる。月は正午で出した場合、風星座どうしの120度。二人ともサインの真ん中辺りになるので、何時に生まれていてもサインは変わらない。ちなみに柴田のライツは太陽/土星0度、月/冥王星0度で、これらがゆるめの90度で、なかなかおっかない。

太陽どうし180度、月どうし120度とは、夫婦のような最高の組み合わせ。太陽どうしが180度だと正反対ということで、お互いにないものを持っていて、しかも直線上に並ぶので、その「お互いにないもの」の飛距離・真価を理解・尊敬しやすい。そのため、ずっと新鮮味や刺激を感じられる。月どうし120度だと、ノリが合う。空気感や距離感が近く、最初から言わなくても分かることが多いので心地いい。風サインの月なので、好奇心旺盛で考えを言葉にするのは自然なこと。

6ヶ月ちがいのため、シナストリー(相性図)でできる世代天体とのアスペクトは、個人で持っているものも多い。世代の近い者どうしでいると、さらにその世代天体とのアスペクトの部分が強調されるだろうと思う。

ザキヤマは水サインが蠍座天王星ドラゴンヘッドのみだが、柴田は蟹座の太陽・水星・土星蠍座ドラゴンヘッドがあり、ザキヤマは柴田から水(情緒・情感・共感)を補完されている。ザキヤマの、人から共感や援護射撃がなくても平気でボケつづけられるところは、月・金星・火星のアスペクトの多彩さ(マイナーも入れるとほぼ全部の天体とアスペクト、応用力・対応力があり結果的に安定感にもつながる)と、この水のなさもあるのかもしれない。愛嬌がとてもあるけど乾いていて、ウェットな共感は求めない感じ。蠍座天王星は自分の感情を突き放して見ている。ザキヤマは土も太陽のみで、なかなかに乾いた人でもあるので、柴田の情感豊かで「心」を大切にする水の部分に、癒されていたのではないだろうか。

上の記事に❝バケモン❞とあるが、バケモノといえば冥王星。二人は冥王星が天秤座の世代で、ザキヤマは月が水瓶座、柴田は月が天秤座。冥王星/月は、それぞれ120度・0度のアスペクトを持っている。また冥王星/水星もアスペクトを取っていて、ザキヤマ120度、柴田90度。個人天体のそもそもの部分に冥王星がコンタクトしているので、やはりメンタル(月)・言葉(水星)のどちらも相当強靭なものがある。冥王星が絡むと些細なことは目に入らず、意志を貫徹しやすい。

冥王星は破壊/死と再生の意味もあるが、コントの設定が殺人事件の事故現場だったり、飛び降り自殺前の屋上だったり、入院して命に関わる手術の前だったり、実は状況としてはかなり深刻なものも多かったりする。

また面白いのは、喧嘩アスペクトとも言われている水星/火星90度が、相性図で出てくるところ。個人間での水星/火星は、二人ともソフトアスペクトザキヤマ120度・柴田60度、どちらもゆるいが)。名前の通り、口喧嘩になりやすいアスペクトなのだが、漫才コンビでこのアスペクトがあると勢いが生まれやすく、話す(水星)パフォーンマンス(火星)として、かなりいいのではないだろうか。

しかも個人間ではソフトアスペクトがあるので、水星(言葉・コミュニケーション)と火星(主張・攻撃性・行動)との連携の取り方を、それぞれが元々すでに知っているので、あまり動揺もなくしかも勢いのある応酬がつづく。いわゆるプロレス的な余裕と激しさがあり、その喧嘩がハタからは面白い。まあハイヒールのかかとでツッコミされて、頭から流血したこともあるらしいから、激しくなり過ぎることもあるみたいだけど。。

加えて、柴田は活動宮が7つもあり、あの反応の早さと説得力(冥王星も含む)はやはり別格だと思う。動体視力がとても高そうなツッコミ。


個人的に目を引いたのは、相性図で72度関連(36度・72度・144度)のアスペクトが多いところ。10天体間だけでも、これらが9つもある(72度についてはこちらにも書いた)。この72度とは生き生きとした可能性に満ち、創意工夫を意味し、誰に聞かなくてもそのやり方が分かり、かつ新しいものを生み出せる、というアスペクトだと思う。お互いがお互いにしかできないやり方で、次の一手を出しつづけることができたのだ。

彼らの漫才は復活・・・するのだろうか。本当に胸に響くものは、作品の質の高さだけではなく、当人同士の信頼関係など、そこにしかない何か特別な絆のようなものがあるように思う。なので、いつか何のしこりもなく、100%仲直りしてくれたらなーと思ったりする。

書きたいことは他にもあったような気がするが、アンタッチャブルについての記事はこれで一旦終わりとする。また書きたいことが見つかったら、都度書いていきます。