Astro Japonica

楽しい 占星術ノート

個人天体 / 海王星・冥王星 - 120度・180度の違い 4/6【本題1】

■個人天体/海王星120度・冥王星180度と、
  個人天体/海王星180度・冥王星120度の違い

・冥180度は、一番遠いサインに一番遠い天体がある。ここからまっすぐ遠くに見えてはいるけれど、一生のうちに届くか分からないような遠さ。それ故の倦怠感・厭世観の雰囲気を持つ人が多い気が。それに対して、海180度はすでに冥120度で、最も遠い冥王星と普段から自然と協調しながら動いているので、それよりは近い位置の海王星の180度に手が届くことを、どこかで信頼しているような感じがある。

・海120度+冥180度は根底的・時に破壊的なもの(冥)に向かって、茫洋とした無意識の海を泳いで行く(海)。海180度+冥120度は、夢幻や何か得体の知れないもの(海)に向かって、力強く時に強引/強制的に行動する(冥)。Steve Jobsは火星がこの角度で、夢のある製品を世に多く出しながら、エレベーターで顔を合わせた部下にいきなりクビを告げるなど、普段の行動としては独裁者的で恐れられていた。彼は月が牡羊座であり、他にも外惑星とのハードが多いことも関係ありそうだが。

・上記2つのことを合わせて、海120度+冥180度は雰囲気がユーレイっぽい。柳家小さん(五代目)や浅川マキの深い声は、現実世界のリズムと乖離するような独特の間と合わさって、死後の世界から聴こえてくるかのような響き。海120度の方が普段穏やか/もの静か。魚座の支配星のためか。一方の海180度+冥120度は、見るからにパワフル。人をその場で引っ張っていくのはこちら。

ちなみに海120度+冥180度の水田信二は、幽霊タイプではなくパワフルなイメージだが、太陽月/火星木星龍頭/海王星と火のグランドトラインがいくつもある。牡羊座に太陽(26度)月(22度)水星(1度)。いずれも牡羊座の中でもすごく強い度数。肩肘張った、有無を言わせんとする強制的なパワフルさというより、もっと素朴な強さを感じる。また活4柔4であるし、主張することも人に合わせることも出来るタイプ。

・海120度+冥180度は、海120度で一見ぼうっとして見えるが、奥に(遠くに)冥王星が潜んでいるので、ひたひたと根底的/破壊的なもの(冥)へ誘導していく感じ。そのために夢幻的/幻想的な雰囲気(海)に一旦取り込んで。海180度+冥120度は強制的/破壊的に、どこか怪しい場所へ連れて行く。相手に反感/反発されずに説得する/誘導するという点では、海120度+冥180度の方が向いているのかもしれない・・・ただ、連れて行かれた先で助かる可能性が残されている、もしくはそんなに悪い場所でもないかもしれない(その可能性も薄いけど)のは海180度+冥120度なのかも。冥180度は、連れて行かれたら後戻りできない。
※全て比喩として

・海120度+冥180度は、目元/目付きが優しいかぼんやり。藪にらみか上の空。海180度+冥120度は、目付き/眼光が鋭い。奥を食い入るような眼。甲本ヒロトは海120度+冥180度だが、目付きが鋭いのは、おそらくASCが蠍座でASC上か1室に海王星があるからじゃないか、と思っている。骨張って面長で尖った鼻・顎と鋭い眼というのは、蠍座ASCの典型的な特徴のように見える。加えてASC/1室に海王星というのは「神話から抜け出し的なような容貌と人格」「天然ボケ」らしく、あのルパン三世を実写化したような細く長い長い手足や独自のステージ・パフォーマンスにも当てはまるように思う。パフォーマンスに関しては、月射手座(太陽木星水星/冥王星とTスクエアの頂点)・火星獅子座(太陽木星/月とゆるく120度)も関連がありそうだ。