Astro Japonica

楽しい 占星術ノート

3/6(水)天王星が牡牛座へ、3/7(木)魚座で新月に【全体】

天王星が牡牛座へ

2019年3月6日午後5時28分、天王星が牡牛座へ入ります。天王星が今の牡羊座に入ったのは8年前、3.11の翌日です。

8年前、未曽有の大震災・事故をきっかけに、誰もが生き方や考え方を大きく変えることになりました。何が本当か分からない様々のニュースが噴き出し、個人個人に自身の意思による判断や決断を、強く促されていた時でもあったかと思います。天王星の象意としては、改革・電気などと合わせて、自立・独立心・個性などの意味もあります。

それから8年、牡羊座に在室していた天王星は、来週3/6に牡牛座へと移動します。今週はその8年前がきっかけで試行錯誤していたことの、答えが出てくる時期となります。そしてそれはきっと他の誰でもない、あなたにとってだけの答えになるでしょう。

20110312-20190306まで天王星が在室していた、牡羊座の象意を一言でいうと “I am”(私は存在する)。例えば「もやもやする」というのは、つまり隠されている何かへの違和感でもありますが、その靄(もや)の中から、何をひとまずの答えとして外へ表明するか。「ひとまず」と言ったのは、ひとまず「今」を、この「緊急事態」を生き抜くために、という意味です。

牡羊座は生じたばかりの魂で、ひとまず生き抜くこと・在り続けることが最優先事項です。自身のために素早く力強く動くのが特徴で、そこには強い意志や表明、そして怒りなども含まれます。牡羊座は最初の星座で、ゼロがイチになる瞬間であり、始まりの誕生の時でもあるので、ここで迷っていては、母体・黄泉の国に引き返されてしまいます。生きるか死ぬか(過去世に後戻りし留まるか)の瀬戸際なので、一瞬たりとももうやむやには出来ないのです。

ここまで牡羊座にいた天王星の意味として、簡潔にいうとしたら「自我の確立」の8年間だった、とも言えるかもしれません。そうやってこれからを生きていくために得た、新しい「私」が在るのではないでしょうか。次の牡牛座のキーワードは“I have”(私は手に入れる)。まっさらな「私」が新たに手にするもの、がテーマになります。それは新しい持ち物・能力・収入源、もの自体との新しい付き合い方・捉え方なども含まれるでしょう。ここからの7年、そういったテーマを開発することになります。

魚座新月について

2019年3月7日午前1時4分、魚座16度で新月となります。次の満月は3月21日午前10時42分、次の新月は4月5日午後5時50分です。

新月は月が出ておらず、リセットのタイミングと言われます。月は無意識・自動的などの意味があり、これらは生活をつづけていく上で、必要な部分でもあります。1日24時間ずっと意識的に居つづけたら、つまりずっと気を張っていなくてはいけないとしたら、とても疲れてしまうからです。一度学習したこと・慣れたことを無意識的・自動的にできること、無意識でいること、すなわち意識を休め、休息することなどは、この月の働きでもあるのです。

裏を返せば、この月はいつもと同じこと・慣れたことしかしたがらない、ということでもあります。また保守的・防衛的な面も併せ持っています。新月にはこの月がいません。そのため新しいことを比較的スムーズに受け入れ、ここから育てていける時なのです。

浄化・解毒、新しいスタートに適しており、禁酒・禁煙なども禁断症状が出にくいため、良い時とされています。特に始めたいものがないとしたら、この日にふと思いついたものを、目標にしてみるのもいいです。なるべくシンプルですっきりしたものが良いでしょう。迷いがあると、その迷いも一緒に育つことになります。

心に決めた目標は、次の満月・新月まで覚えておき、何度も立ち返るようにしましょう。新しい目標なので、すでに整備された道が用意されている訳ではありません。道なき道の、でこぼこ道をそろそろと進みつづけた時、新しい何かを手にしているはずです。