Astro Japonica

楽しい 占星術ノート

2019 春分図

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春分なので、太陽は牡羊座1度、支配星は火星。

■去年から引き続き、1室に火星

【1室火星】

2018・2019
●共通点:

・いずれも月と120度
・月・火星ともに土サイン

●比較:

【2018】
山羊座2度「三つのステンドグラスの窓、一つは爆撃で損傷している」
②↑高揚の座
③位置:ASCと0度
④120度の月:牡牛座9度
⑤その他のアスペクト土星0度
⑥度数域:火星・月ともに土サインの初期度数

【2019】
①牡牛座24度は「骸骨の締具をつけた馬上の戦士」
②↑障害の座
③位置:2室カスプ6度前
④120度の月:乙女座28度
⑤その他のアスペクト:金星90度、土星/冥王星120度(土のグランドトライン)
⑥度数域:火星・月ともに土サインの円熟~終わり

1室火星は自己主張・意思表明、何がしたいか・ほしいかが、はっきりしていて、実際それを取りに行く位置。しかも考えるより前に、瞬時に、あっという間に。

山羊座2度:外的な圧力により精神性・信念が一度破壊され、そこから外への「効力」を模索する。
 ↓
牡牛座24度:培われ、築き上げた有形無形のもの(文化・生活に根差したもの)を守るため、敵対者に容赦なく立ち向かう。

2018年の度数域は若く、新鮮な挑戦、つまりとりあえず言ってみる、という感じだったのが、2019年では前年での挫折や失敗で学習したことや蓄えた力があり、動き方が分かるようになってくる。守るべきものが何かも見えてきやすい。

2019年の火星は、月・土星/冥王星と土のグランドトラインであり、生活・現実・社会の中で効力を持ちやすい。火星の位置はASC→2室カスプ前になり、去年ではひとまずの直観・自己主張だったものが、より結実に近付く。成果・結果に対して集中し、現実的な形になるよう、効率的で強力な働きができる。月も関わるので、目的に即した熱い生活。牡牛座には天王星もあるので、稼ぎ方・収入を得る方法が変わることも。

■火星は金星と90度

火星:牡牛座24度
金星:水瓶座23度(26度のリリスと0度)

牡牛座の火星(行動)は、興味のあることに継続的・集中的に取り組む。水瓶座の金星(愛嬌)は、多くの人たちと一定の距離感を持ちつつ公平に付き合う。金星は牡牛座の支配星なので、火星の行動を金星の愛嬌が助け、金星の理由・資源が火星ともなる。例えば、継続的・集中的に取り組むことがあるため、周りの人たちに対して干渉せず尊重ができる、など。

この組み合わせの共通項を挙げるなら、どちらも人に構わず自足的で平和主義、(目的が絞られているため)省エネ。のらりくらり、虎視眈々。

水星(言葉)・金星・火星は実行部隊。2019年はこのように実行する、ひいては実現しやすいということ。もしくは水瓶座土星が移動する2020年3月22日以降、冥王星が移動する2024年1月21日以降の、時代が変わる練習を楽しみながらする(金星:楽しみ、火星:熱さ・ノリ)、と捉えてもいいかもしれない。

ちなみに魚座の水星(転落の座)は逆行していて12室にあり、海王星0度、木星90度、土星60度。話が広がり、とっちらかりやすい。ただし海王星木星は本来の座であり、木星魚座の副支配星でもある。心を研ぎ澄ませることができる人にとっては、多くのヒント・インスピレーションともなり得る。表層のものばかりに気を取られると、せっかく「本当のこと」がやって来ても、見失うだろう。射手座も魚座も、やわらかく在りながらも、上辺だけのものを嫌がる。

まとめると、言葉としてはふわふわとしていながらも、足取りはしっかりしているのではないだろうか。想像力豊かに、それを根付かせるように、自分の足で歩くということ。実行力のある時。現実を変えるのが楽しいし、そういうふうに自然と促される。