Astro Japonica

楽しい 占星術ノート

個人天体の相性あれこれ ①

相性について、定番の読み方は、

金星-火星:恋人、異性として意識する、性的魅力
月-太陽:結婚相手、一緒にいて楽、意気投合

の組み合わせだけれど、それと同じか見方によってはそれ以上に

太陽-火星
月-金星
(どちらかの出生図で、これらどれかの0度を持っているとより強力)

も、なかなか強い結び付きのように思う。上に書いた組み合わせともまた違った種類の結び付きであり、今回はこのことについて書いてみたい。



そもそも、金星・火星はOutputの天体であり、若い女性性・若い男性性とも言われ、愛情表現をするところ。よそいき・おめかしという、その人の中で良かれと思って、好かれようと思って出している部分。金星は甘く優しく愛らしくなる時、火星は熱く荒っぽくかっこつける時。性的なアピールでもあり、対人・対外の場面でのその人の魅力や武器、手足。外に出ているところ。

なのでシナストリーでこの金星・火星がアスペクトをとっていると、相手のOutput・アクションに対して、受け身が取りやすい。相手の武器・手足に対して、合わせられる武器・手足を持っている。比喩的な意味で、上手く一緒にダンスが踊れる。ハードアスペクトでもクオリティは同じなので、音色は違っても、テンポやリズムが同じ感じ。

対して月・太陽は母性・父性とも。背伸びしていない素の私。その人の存在、在り方そのもの。手足などガワではなく、本質・根源的な魂の部分。外に出てキラキラしている部分ではなく、光そのものであり光源。本来、光ろうと思わずとも光っているもの。家にいる時の自分でもあり、また軸足・核でもあるので、夫婦相性とも言われるのだろう。

シナストリーでこの月・太陽がアスペクトをとっていると、普通にしていて肯定されるのでとても楽。素の自分そのままで、光が当てられていて、気分が明るくなる。またそばにいるだけで、相手をほっとさせることができる。太陽は「意識的である」という意味もあるので、何だかんだ発見も多い。ここに水星も載っていると、話していて気付きや発見の相乗効果があり、盛り上がりやすい。気が合うので、余計な気遣いがいらない。

前提で長くなってしまったので、つづきはまた次回。次から、太陽-火星・月-金星の組み合わせについて書きます。