Astro Japonica

楽しい 占星術ノート

2022年9月26日 6:54 新月

前月は、まっさらなテーマの具体化の始まりでした。始めてみるとこれからしばらく、もしくは長くかかることが分かったり、思ってたのとちがうこともあったり。けれど、それ以上に着手・踏み入れたこと自体が楽しかった月、だったように思います。

今月は「対峙」、咄嗟の剣がなまくら刀とならないよう、日頃から無意識を研ぎ澄ます月。

始まり
ASC 天秤座20度「ユダヤ人のラビ
→金星 乙女座26度「香炉を持つ少年

テーマ
太陽/月 天秤座3度「新しい日の夜明け
→金星 乙女座26度「香炉を持つ少年

結果
MC 蟹座22度「ヨットを待つ若い女性
→月 天秤座3度「新しい日の夜明け

サビアンシンボルの度数
・順行:数え度数
・逆行:そのまま

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始まり
ASC 天秤座20度「ユダヤ人のラビ
→金星 乙女座26度「香炉を持つ少年

天秤座は収穫の時、結果の時。その結果には成就・解決もあれば、違う選択を迫られること、数ある選択肢の中間点を選び取ることもある。この度数域では、その結果を選ぶ理由となる「逆境」が浮き彫りになる。ちなみに、この度数域に天体のある人は、その天体とその状態が表すような、傷付く体験をしやすいともいわれる。

天秤座20度は「ユダヤ人のラビ」は、逆境への答えとして、古来の知恵・伝統から信念を見出し、それに沿った姿勢・行動を継続する。根底で普遍なるものとつながりながら、周囲に迎合しない。今月(新月から約1ヶ月)は「傷ついても/ぶつかっても、貫きたいもの」から始まる。逆境と普遍、そのかけ合わせから答えを見つけようとする。

このASCの支配星である金星は乙女座26度「香炉を持つ少年」で、こちらも宗教的な意味を持つ。金星は12室にあり、真摯に謙虚に内面を見つめようとする。すぐ隣には本来の座である水星、向かいには同じく本来の座である魚座海王星。気持ちの奥底・無意識からクリアにしたくなり、わだかまり・曖昧さを整理するいい時かも。山羊座冥王星が120度なので、根こそぎの大掃除になりそう。

テーマ
太陽/月 天秤座3度「新しい日の夜明け
→金星 乙女座26度「香炉を持つ少年

天秤座3度「新しい日の夜明け」、否応なしの変容。自分の個性に引き合った場所/環境に、いつの間にかいる。その変化・気付きの順番は潜在→場所/環境→意識なので、自分でも気付かないうちに変わってしまった、と後で思う。その場所へ行くには、個性を自覚し外へ表現すること。ASCの流れから見ると“人事を尽くして天命を待つ”ように見える。

今回大きな特徴なのは、この新月土星天王星とのトールハンマー(=「神の鉄槌」、複合アスペクトの一種)の頂点であり、対面にブーメランとなる木星もあるところ。土星天王星の90度は、意志貫徹が安定を壊す組み合わせ。土星天王星がある5室と8室の組み合わせで考えると、例えば、何か創る・生み出すことへの責任感、もしくは個人の観念的な主張と、他者の独特な価値観・感覚がぶつかる、など。この葛藤が新月の示す真意となって吹き出し木星がそれを増幅する。と書くとどこか恐ろしげだけれど、土星天王星木星サビアンシンボルは必ずしもこわいものではない。特に天王星の位置などは、相手/対象もリセットを求めているように思う。真理が突ける時だけれど、言い方まで考えてこそ、天秤座が示す「対話」となれる。みんな一方通行に飽きていて、双方向へなだれていく時。

結果
MC 蟹座22度「ヨットを待つ若い女性
→月 天秤座3度「新しい日の夜明け

蟹座22度「ヨットを待つ若い女性」、日常的なものから離れ、遠い大きな夢を見る度数。この支配星が月であり、ここもまた新月の場所へ向かうことになる。12室に4つも天体があり、幾度も本心に立ち返り、また本心が発露しやすい時。癖として隠すことを選びやすいのだけれど、隠していてもどちらにせよ出てしまうので、自分から出してしまった方がいいように思う。その時のためにも、潜在/無意識の整理が吉。掃除もとてもいいことだけれど、引きずらない・溜め込まないなど、元々散らかさないことも同じぐらい大切。

まとめ
・逆境と普遍のかけ合わせから出た答え
・真理は言い方まで考えられれば対話になる
・双方向への雪崩れ
・潜在/無意識の整理、研ぎ澄ます