Astro Japonica

楽しい 占星術ノート

2023年3月22日 2:22 新月

始まり
ASC 山羊座22度「敗北を優美に認める将軍 
土星 魚座2度「ハンターから隠れているリス

テーマ
太陽/月 牡羊座2度「水から上がる女性を、アザラシが後ろから抱く
冥王星 山羊座30度「秘密のビジネス会議 
 火星 双子座29度「春の最初の百舌鳥

結果
MC 蠍座12度「大使館の舞踏会
火星 双子座29度「春の最初の百舌鳥

サビアンシンボルの度数
・順行:数え度数
・逆行:そのまま

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今週は、
・19(日)水星が牡羊座入り
・20(月)太陽が牡羊座入り
・21(火)牡羊座新月
・23(木)冥王星水瓶座入り
・25(土)火星が蟹座入り
と、天体のドラマティックな動きが多い。個人的には、出生図の10天体のうち8個が男性星座にあり、牡羊座・天秤座に5個の天体があるので、要約の冥王星水瓶座入りはうれしい・・・春分図、冥王星のイングレスの図も興味深いけれど、ひとまずいつも通り新月の図を読んでみる。春分図については、うまくいけば、どこかのyoutubeで話すことになるかもしれません。。

始まり
ASC 山羊座22度「敗北を優美に認める将軍 
土星 魚座2度「ハンターから隠れているリス

山羊座22度は、勝負を受けて立ち、その結果を受け入れる度数。勝敗によって世の中を測ろうと、知ろうとしている。現実を知るために、現実の評価を得るために、現実で戦う必要がある。戦いに参加すれば、明白な結果が周囲にも晒されるが、その時に誰にどう見られるかより、その「現実を知る」ことの方を優先する。つまり、一度の勝負が全てではないことを分かっていて、さらに先へ行くための経過であると捉えている。そういった、1つの経過としての「負」「失敗」「損」から、この新月は始まる。

この山羊座22度と魚座2度は40度(バイナゴン)。魚座2度は前回のASCの支配星(太陽)でもあった。魚座2度のハンターとリスも、対峙を表すサビアン。どちらもこれまでの経験から得た知恵を駆使し、手の内を悟られないよう慎重に行動する。山羊座22度の経験はそんなふうに生かされ、慎重さが培われる。この土星は2室のカスプにあり、その慎重さ・警戒心によって、自分個人の素質・能力(2室)を楽観視しない。逆にその警戒心のお陰で、能力に安定感が出て確立される。

テーマ
太陽/月 牡羊座2度「水から上がる女性を、アザラシが後ろから抱く
冥王星 山羊座30度「秘密のビジネス会議 
 火星 双子座29度「春の最初の百舌鳥

松村潔先生の動画で「牡羊座の支配星は冥王星、牡牛座の支配星は月、蟹座の支配星は金星」「そうすると12サインの順番と天体の順番も同じになる」とおっしゃっていて、とても興味深かった。それの取り方でも見てみる。

新月牡羊座1度から、冥王星山羊座30度は、まっさらな生まれたてから、いきなりひとっ飛びに世界征服へ向かうような流れで面白い。そのぐらい劇的な変化の可能性を孕んでいる、ともいえる。今回の新月図の2室には5つも天体があり、この新月もその2室にある。今まで「もや」のようだった、実体を持てずにいた、個人の素質・能力が立ち昇ってくる。それにより、キャラクター(振る舞い・接し方)が劇的に変化する。他の誰でもなく、自分自身が「この世で全うしたいこと」に、ストレートに向き合うようになる。この冥王星は太陽月(新月)と60度で、意識的でありさえすれば、内的な核・根源的なものを実人生に反映しやすい時。先に書いた、冥王星のイングレスとも合わせて、強いリセット・リスタートの時であり、大きく変わりたい人にとっては、諸々思い切って推し進めたい時。

太陽月はアスペクトが多い。水星とも0度で、このテーマのために強い集中力をもって頭を使える。3室終わりに金星とドラゴンヘッドの0度があり、それと太陽月は36度(デシル)。愛情を上手に表現しやすく、それによって縁を引き付けることも。この3室には木星もあり、幸運を表す天体・感受点が3つもある。言葉にすること・言語学習は吉で、金運・収入が上がるきっかけにも。

結果
MC 蠍座12度「大使館の舞踏会
火星 双子座29度「春の最初の百舌鳥

蠍座12度は、対人・対組織の場面での「背伸び」が功を奏する。無理めに思えていたことを一旦でも演じ切ることで、今よりもより良い、もしくは望んでいた場所へ移ることになる。玉の輿度数でもあるらしい。なので、やる前から「できない」とあきらめず、できる人になったつもりでやってみる。

支配星の火星は6室にあり、その背伸びの分野は、職場・健康に関すること、その他自己鍛錬を要すること全般。これは双子座29度にあり、方向性としてはその場での集団的な感情・要求に合わせると、表現しやすい。この度数は場の「傾向」「雰囲気」を察知し、それらに対して上手にアピールできる度数。

課題としては、この火星は太陽月、海王星とも90度、冥王星と150度。6室の火星が表す「現場」で要求されることは具体的で、それに神経細やかに応えなくてはいけない。同時に2室の海王星・太陽月が表す、自分個人のあるとも知れない、茫洋とした能力を発掘・研磨する時期でもある。その現場と個人との間で、葛藤・齟齬があるかもしれない。けれど、この時その現場は、1室冥王星が表す自分の核を表現できるチャンスでもある。時と場合によって切り替えつつ(90度)調整しつつ(150度)、上手く統合していけると、これからの大きな力になるはず。