Astro Japonica

楽しい 占星術ノート

2020年5月1日 5:28 新月・部分日食 ② MC

前回のつづき。
結果
MC 水瓶座4度「ヒンドゥー教のヒーラー」

水瓶座の最初の度数は、理想を追い求めるため、社会の型・形を捨てる。社会・外の世界で詰み上がっていたもの、そこに自分で積み上げたものもある。それらを捨て、新しい「自力」を試そうとする。

水瓶座4度は、その自立のための技術を身に付ける度数。独立自体も指すが、精神的な自立なども含まれる。その独立独歩の始まりは、みんなにすぐ応援・賛同されるものではない。傍からはあやしげでよく分からないものに見えて、本人もどこへ転ぶか分からない。けれど、社会の型・形を捨て去った人にだけ、見えるもの・気付くもの・治せるものがある。ヒーラーの治癒力は、そこから来ている。

この日食の新月の始まりであるASCは、不安・ざわめきの只中で、ふいに訪れた知らせだった。この新月の結果であるMCでは、不確定要素の中へ突き進む。ASCの不安定からMCの不確定へ。けれど、この結果である不確定へと進む頃には、もう不安はない。あっても、始まりほどではない。意志を持って踏み出しているからだ。
ASCには天王星、MCには冥王星が0度。始まりと結果の場所どちらにも、力強い変革・変容の天体がある。ごたついてざわついた社会の中で、自身の根源・素質を再発見して、新しくより自立した姿に生まれ変わることが強調されている。このASCとMCの間、その期間を照らすのが新月(太陽)の部分になる。

MCと海王星がセプタイル。インスピレーション・ビジョン・無意識的なことに強く引き付けられる。ふと思い浮かんだことなどを「信じられない」と切り捨てるではなく、取り込んだり取り出したりしてみる。

MCと水星が120度。この水星は双子座の1度。旺盛な好奇心の赴くままに、あらゆる対象を眺めて知って楽しむ。そもそも、どう「変革」「取り込み/取り出し」するかも、結局はいつも、すでに知っていることが目安になる。なるべく今まで知らなかったことをたくさん知って、その参照にした方がいい。もし今知っていることのどれもに気が向かないなら、なおさら。ただ現実を知るというより、楽しくなれる情報を探す。120度なので、MCに向けて頭を働かせ続けられる。会話などコミュニケーションからも大切なヒントを得られるかも。