①②のつづき
テーマ
太陽(新月)牡牛座11度「花に水をやる女」
太陽の場所はこの期間のテーマ。元々太陽の象徴は「意識」。意識している/していない、その間にはとてつもなく大きな差がある。太陽の場所は大きな可能性であり、裏を返せば、やってみなければ何も始まらないところでもある。そこに目を向けて、つまり意識して可能性に賭けると、発展・成長するところ。
この太陽のある牡牛座11度の前は、牡牛座10度「赤十字の看護師」。この10度の献身的・利他的な活動を経て、今度は自分に目を向けたくなる。反対側の蠍座11度は自分を見失って人に救助される状態。ほったらかしにしていた・見失っていた自分を見つめ、ここからはそちらに集中する。それを、毎日花に水をやるように続けて、成長を実感する。
すぐにすごくならなくていい、「良いものはゆっくり育つ」のだから。その経過自体を楽しみ、スピードよりも着実さを楽しみにする。移り変わりがほんのわずかでも、確かさの方がうれしい度数。
11室の魚座の金星・木星・海王星とは45度。11室のこれらの天体は、優しい・寛大・夢/価値観を共有できる・芸術に関連する友人、またはそのような広がりのある未来なども表す。金星・木星・海王星は、身近な距離から思いもよらない縁まで、それぞれの階層は違えど、いずれも拡大・発展・幸運の意味を持つ天体。これらが太陽と否定・切り替えを表す45度の角度であり、この期間に追求したいテーマと、こういった「幸運」が両立しないと決めつけてしまいやすい。この両者を大きく切り分けて、片方を切り捨ててしまいがちだか、なるべく混ぜあわせる意識でいた方がいい。実は根っこでつながっているし、片方を頑張れるから片方もまた頑張れることにも。例えば、両方をなるべく短いスパンで行き来することで、それぞれにさらなる可能性が見えてくるかも。
11室魚座の火星とは60度。「なんとなく」を、まだよく分からないまま、未来に向けて行動に移す。友人との距離をそれとなく詰めてみる。そういうことが太陽のテーマを手伝ってくれる。
12室牡牛座の天王星と0度。天王星はMC・10室の支配星。太陽・月ともにASCに近いが、これら3つは12室にある。一人で誰にもいわず、大きな決断をする。一人でこの先の道を決める。これ以上「奥」はない、1番心の奥の行き止まりの場所での決断。この時の決断が、結果となるMCを作る。
9室山羊座の冥王星とバイセプタイル。無茶なほど勉強する。山羊座の終わりにあり、社会的な価値観から自由になるための勉強。サビアンシンボルは(逆行なので)山羊座28度「大規摸な鳥類飼育場」。メッセージは、むしろ多すぎるほど飛び交っている。混乱しそうなぐらいに。その中で本当に自分に必要なメッセージは何なのか。やはり太陽・ASCが表しているように、自分を知ることが大事になってくるように思う。これ以上もこれ以下もない、ただの「自分」に合うことこそが、大きく発展するのかもしれない。
全体
火の天体が0、地4、水4。やる気・情熱は、自然発生的には出てきにくい。やる気が引き出されるものも見つかりにくい。ので、それはアテにせず、やはりまず手を動かすこと、ルーティン、そしてそれによって生まれた愛着が未来への鍵。11室に金星・火星・木星・海王星と4つ、12室に太陽・月・天王星と3つで、殆どがここに固まっている。火がない分、未来に向けた計画を冷静に、今の自分ができる範囲で考えられるともいえる。一足飛びに無理をするのでなく、その計画に集中して着実に続ける方が、大きく良い結果につながりやすい。