Astro Japonica

楽しい 占星術ノート

2024年6月6日、双子座新月に寄せて

今日2024年6月6日、21:37に双子座新月。双子座に木星入ってから最初の新月で、マドモアゼル愛先生曰く「お正月のようなもの」らしい。みなさま、明けましておめでとうございます。

双子座といえば、読み書き話しのプロ。言語化の精度が高い。けど、いいたくないことは死んでもいわない。それぐらい言葉を大切なものと捉えてる。なので、空気を読ませるプロでもある。あと個人的には「仕事ができる薄情」ってイメージで、その薄情っぷりが面白いです、面白い時は。誰の中にもあるそんな双子座みを、発展させるこれからの1年でもあります。読んで書いて話しましょう。

双子座が強まってるせいか、最近、無性に小説を読みたく、またkindleをダウンロードし直したり、絶版本の古書を探して買ったり。それで、読んでる時間が本当に楽しい。元々子どもの頃の方が本好きで、大人になってからはあまり「フィクション」に興味がなくなってしまい、小説は殆ど読んでなかった。それ以降は読むとしても、詩集・句集、解説・説明的な本(占術関連、心理学、哲学)、日記文学・自伝/評伝とか。

今さらだけど、kindleって便利… iPhoneiPad・PCで同期できるし、iPhoneが防水なのでお風呂でも読めるし、寝る前に読む時に電気要らないし。読みたいのが古いので、ないことも多いのだけど。

今、経過図(現在進行形の星の配置、T)では、双子座に太陽・月・水星・金星・木星と、5つも星が。私の場合はそれと合わせて、進行図(バイオリズムの図、P)で数年前から、太陽・月・水星が双子座にあり、水星は長い逆行中で、おそらくこのあと生涯ずっと双子座にある。月は最終の度数なので、もうじき蟹座に移るけれど。新月はこのP水星の上で起こり、対面にはN(出生図)月。支配星であるN水星にはP金星とT火星、もともとN土星冥王星がこの対面、N海王星が120度。なので、水星が何重にも強調されてる。

5/24にNのASCルーラー金星が、5/26に木星が牡牛座から双子座へ移って、確かに気分の変化が。このところ自炊が多くて「ちゃんとしたもの食べたい」が満たされて(牡牛座の世界ですね)、その次に「そろそろ、ちゃんとしたもの読みたい」(次の双子座の領域)が押し寄せて来た感じ。

神保町のギャラリーでザ・スミスのジャケット・写真展があって、先日そのトークイベントを拝見したのだけど、その日が計ったように双子座にちょうど木星が入る日だった。もしや双子座1度生まれのモリッシーに合わせた?(多分そんなわけない)とか考えてしまった。水瓶座冥王星ともきっかり120度だし。



こないだここでも書いたように、モリの出生図では太陽と冥王星がタイトに90度で、冥王星の効いたチャートの持ち主。そこに120度でT冥王星となると、復活・再生の意味が強まる。「風の時代」の話でよくいわれている「土の時代の200年の中で、一時的に風の時代があった」というのが、1980年初頭辺りの天秤座に木星・火星・土星冥王星が集中した頃で、ザ・スミスが結成・始動していた時。その「一時の風の時」のことが復活・再燃するともいわれている。さすがに再結成はなくても、何かしらメモリアル的に再発とか発掘とかあるとうれしい(今年は1stから40周年)。公式youtubeが数年ぶりに更新してて、細々とリリック・ビデオを上げてるので、もしかしたら何かこのあと考えてるのかも?ちなみにザ・スミスのデビュー作はプルート(=冥王星)というスタジオで録音されてて、ここにも占星術家が潜んでたのか?と思ってた(多分そんなことない)。

で、ついさっき、マドモアゼル愛先生が双子座新月を祝して、動画を上げていた。その中で、「双子座の一番いいところって、何だと思います?」と双子座の聞き手の方に問いかけ、ひとしきりちゃんとタメたあとに、いつものように真顔で「絶対に反省しないところです」とおっしゃっていて、笑ってしまった🤣「反省しない、反省したこともない、反省できない、責任もない」と、笑 でもこれは本当に良いところらしく、「双子座というのは、神の風が吹く楽器。その風が吹いた時、一番いい音を出す。過去に縛られていたら、いい音を出すことができない。だから時折、双子座は神業を起こす」とのこと。なるほどーー深い!本当にそう。占星術でいう風の元素には、言葉・言語・コミュニケーション・知性・情報・冷静・フラット・客観性などの意味があるけれど、確かにその風の言葉が澄んでるのは、言葉それ自体に集中できるからでもある。風星座が強い人たちにとって、言語化という行為は常にゾーンに入ることを意味する、のかもしれない。だし、何だかこの形容は、モリッシーそのもののようにも思う。モリは海外の掲示板でも双子座っぽくないとか書かれてるけど、いやーそのものでしょ、と(また違う意味でだけど)思ってた。笑 加えて愛先生は「双子座にとって、過去に縛られることが一番の罪。本当は他のどの星座にとってもそう。未来で取り返す、反省しないで次へ向かう。過去はもうないのだから、未来への責任がある」とも。

数か月前、なぜだかアナトール・フランスを急にまた読みたくなって、その時に偶然読んだ短編が、その少し前に見てひっかかっていた夢とよく似ていて驚いたことがある。それを読んだことで、その夢の意味がはっきり分かったわけではないのだけど、もうすでにずっと昔にその「もや」の存在が認められていて、それのための地下通路が作られていたような気がした。安易に分かった気にさせられるより、何だかずっと救われたように思えた。小説に限らずだけれど、何かを鑑賞するということは、こういう偶然に引き寄せられて、心のどこかで静かな爆発が起こる感じ。ちなみに「聖餐祭」という小説。

なので?これから文豪のチャートを見ていこうかなと。好きな作家はたくさんいるけれど、私にとって刺さった、続けて何冊か読んだ作家は、アナトール・フランス、ゾラ、クンデラランボーバシュラールカポーティサリンジャー、テグジュペリ、ピーター・S・ビーグルゴーゴリプルースト坂口安吾大野林火徳川夢声、伊良子清白、岡潔と活動宮の星座が多い。これは私の水星・火星が活動宮だからで、言葉は鮮明な方が好きだからだと思う。音楽だと感性・情緒を表す月・金星が柔軟宮なので、柔軟宮の音楽を繰り返し聴いてしまう。分かりやす。

というわけで、みなさま、良い双子座木星の1年を過ごしましょう🌠

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