Astro Japonica

楽しい 占星術ノート

度数域について(5度ずつ)②/2 各度数域

出生図の各個人天体・または全ての天体度数域を見てみて下さい。ちなみに個人天体の意味としては、ざっくりと

太陽:意識、目的、向かう先、総合的/大まかなキャラクター
月:無意識、個人的な情緒、雰囲気
水星:考え方、言葉、コミュニケーション
金星:センス、愛嬌、やさしさ、他者との間で起こる情緒
火星:行動、主張、パフォーマンス

です。これらの強弱・濃淡・適正・特性を知ると、行動しやすくなるのではと思いますが、いかがでしょう。

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■1-5度
純粋性

動機が、サインのテーマと直結していて、発言・発動に濁りがない。もっともらしい理由づけや、多数派への承認などを必要としない。その天体の働きが鮮烈。

スクエアなどあると佇まいの線が細い、もしくは儚げというふうに出る場合も。応用力や持久力はまだないので、初動に純粋な勢いがあっても、無理をすると折れてしまうことも。気は強いけど身体は弱い、みたいなイメージ。

この辺りに個人天体があると、なぜか肌がきれいだったり、華奢だったり。

■6-10度
実験的

反対意見を意識していて、そこからの回答を導き出し、体現することになる。もしくはアンチテーゼや疑うことから自身の考えが始まる。

仮説を実践し、やや観念的で少ない大項目で突き進むため、それによる軋轢はあっても、結果的にテーマに無駄なく集中しやすい。斬新な方法・突破口を見つけることも。

■11-15度
挑戦的

好戦的で、こわいもの知らず。未知のものにも、思い切りよく飛び込む。周りを引き込むような、若々しくダイナミックな勢いがある。その勢いで笑わせたり、空気を瞬時に変えたり、爆発力がある。ただ後のことは、特に何も考えていない場合も。

■16-20度
交錯

サインの反対の要素が入り込むといわれる度数域。挫折・ショックを受ける・傷つくなどの体験をしやすい。その課題に逃げずに向き合えば、他者への深い理解へつながる。乗り越えられたら、人の複雑さ・曖昧さを、手に取るように理解・同調できる。キャラクターの圧がなく、場に馴染みやすい。

■21-25度
盤石

厚み・弾力性のある強さ・安定感。何にでも対応でき、こだわりがない。例えば黙っていても喋っていても、どちらでいても平気など。相手・状況に合わせることがあまり苦痛でないので、逆に自分を通すことを遠慮しがち。遠慮さえしなければ余裕・余力ともにあり、気持ちが折れにくい。狙ったことを達成しやすい。

■26-30度
過渡

サインの要素に飽きていて、天体の衝動は枯れてきている。テーマに飽きているので、遂行することにあまりプレッシャーがない。何でもなさそうに、その天体の持つ過剰な能力を使える。次のサインへの移行期間であり、「今・ここ」より「次・このあと」を意識しやすいので、目的・未来について自問する。

この辺りに天体多いと老成していたり、気だるそうだったり。見た目にもそれが出る場合も。

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この5度ずつを交互で考えてみると、

A.
1-5度・11-15度・21-25度
原色、ビビット(濃)

B.
6-10度・16-20度・26-30度
中間色、パステル(淡)

原色(1-5)に異なる淡い色が混じり(6-10)、そのあとそれが濃い色になり(11-15)、また異なる淡い色が混じり深みが増し(16-20)、またその深みも合わせて濃くなり(21-25)、そして次のフェーズの色が混じり(26-30)・・・というイメージ。

なので単純に、A.はテーマに集中しやすいので、個性・打ち出すものが強く、勢い・パワーがあるので、インパクト・ショックを与えやすい。

B.は反対意見・相反する要素も、主題・主観と同じくらいの大きさで受け止めるので、結果的にとりとめなく、圧・毒っ気・パンチが弱めになり、場に馴染みやすい。

自分の個人天体及び世代天体の、どれがどちらにあるかで、適材適所で使い分けるといいように思う。

ちなみに個人的には、逆行天体のサビアンシンボルは、通常の数え度数(+1の度数、例:13.25→14度)ではなく、整数をそのままの度数(例:13.25→13度)とする方が当たっているように思う。