Astro Japonica

楽しい 占星術ノート

東京星図 考察【個人に効く場所】①/3 はじめに

松村潔先生の『運命を導く東京星図』という本がある。

東京が生まれた日時で西洋占星術の図を出し、12サイン(星座)を各地区に当てはめて、その場所のカラーや影響を解説した本。絶版で今や高値がついていて、amazonで150万も付けているお店もある。私も10年前ぐらいに図書館で借りて読んだ。

東京星図の基本的な考え方については、色々な方がweb上でも説明しておられるので、知りたい方はググってみて下さい。例えば東京駅・丸の内の辺りは獅子座、お台場は双子座、浅草・上野は天秤座、新宿から西の中央線沿線・靖国神社・大久保は水瓶座、下北沢・原宿は魚座だったりします。

東京星図のことは知らずに、自分の月や太陽の場所に長く住んでいる人・縁のあった人も多い。私も東京で一番好きだと思った場所は、自分の太陽と120度である月・天王星海王星にあたる場所だった。この辺りは住むには高いので、住所ではないけれど。

本には開運の目的別にそのサインの場所へ訪れてみるといいよ、と書かれていた。もしくは自分の太陽の場所、出会いを求めるなら7室にあたる場所など。太陽星図の考え方自体はすごく面白いし、東京のどこに行っても思い出すぐらいには好きなのだけれど、活用法が今いちピンと来ていなかった。個人的に最近これは効いたかもと思うことがあって、1つの仮説として今日はそれについて書いてみる。

一言でいうなら「欠けていたピースを埋める」ということ。なので太陽の場所・月の場所自体ではなく、自分の出生図の「欠けたパズル」「ほしい通路」「増やしたい配線」「あると潤滑油」となるポイントを探し、そこに行くということ。

分かりやすいのは、出生図で複合アスペクトの-1があるなら、その-1の場所。出生図で、ヨッド(YOD)、カイト、トールハンマー、グランドスクエア、グランドトラインなど、それら複合アスペクトの1つ欠けているところがあれば、東京星図でそこを表す場所へ行ってみる。またヨッドをブーメランにするなども。例えば、出生図で牡羊座に太陽、乙女座に月があって、150度の角度を持っていたとする。それらとオーブ内の度数の蠍座の場所行くとヨッドが形成され、150度の葛藤に目的が定まりやすくなる、という考え方。

東京星図が表す12サインの場所へ行くことによって、出生図にそこの感受点が1つプラスされるイメージ。もしくはそのツボを押されているような感じ。もし住む場所にするなら「拠点」ということで、ASCやASCルーラーがそこに追加されるイメージだろうか。家といえば月もあるけれど、月は影響を受ける側なので、むしろ生活習慣など変えたいという場合は、月に対してハードアスペクトの場所へ行く、という使い方をしてもいいかと思う。

ざっくりとこんな感じ。複合アスペクトでなくても、もし出生図のどこか1つのポイントに感受点があると、途端にそこが色々な天体とアスペクトをとる、みたいな場所がある方もいるかと思う。そこを探してそこに行ってみると、途端に何かが回り出すのではと考えられる。次回、具体例など出しつつ、もう少し詳しく書いてみます。