Astro Japonica

楽しい 占星術ノート

2022年 春分図

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とても遅まきながら、春分図。

ASC:射手座24度「家のドアにとまっている青い鳥」
これまでに積み上げた基盤を持ちながらも、さらに「開かれた意識で未知を取り入れられるか」が今年の明暗を分けるテーマ。

3室・2室に天体が固まっている
3室:
支配星の木星は3室魚座で、海王星と0度。木星海王星ともに魚座の支配星で、状態はいいので概ね明るい年になるのでは。ただし、アスペクトは0度のみで、3室の支配星が3室にあるので、木星海王星のエネルギーは3室の中だけでぐるぐる回る。そのままだと全体へ循環しない。3室が表す対話のための対話、コミュニケーションのためのコミュニケーションなど、それらの行為それ自体がテーマとなる。それらをそのまま素直に楽しむか、意識的に他のことへつなげられるといい年。

ASCの射手座は海外も表すので、国際情勢では対話や協議の機会が増えるかもしれないが、堂々巡りになりやすいかも。また同じく3室にある牡羊座太陽の支配星は2室にあり、自国の利益を優先することに熱中し主張する。けれど、2室のインターセプト水瓶座なので、意図が見えにくい・表面には出てきにくい。他国が欲しがらないものを欲しかったり、かなり先の将来を見据えての要望となったりも。水瓶座の支配星と土星は(去年よりゆるいが)90度なので「損して得取れ」のような、一見得に見えない、意図の見えない主張になるのかも。土星水瓶座にあり、本来の座なので、そうした方がいい結果になる。政府がそこまでのコントロールができるというより、去年やその前のように結果的にそうなるのだと思う。

2室:
2室カスプには冥王星があり、お金や物に対する価値観が根底から覆されて、再建される年。2017年からいる牡牛座の天王星も、それに近い意味があり、それが継続中だが、実験的ではなくより根源的で、後戻りできない変革が日本の中で起こる(この春分図は東京での図)。

2室の支配星も2室にあり、経済/財政自体がテーマである経済/財政政策。例えば教育のためにとか、失業者のためにとか、何かの目的のための経済政策ではなく、経済自体が目的の政策。2室には冥王星の他に、火星・金星・土星もあるので、比重が重い。喫緊の課題でもあるし、その分大きな変革(冥王星)があり、それが今後しばらく継続される(土星)ことになるかも。古い/既存の制度(山羊座)が崩されて、先見性によって制度(水瓶座)が始まる。

国民を表す月と、この冥王星が90度なので、前時代的な制度は、国民には受け入れられないが、もしそれで決まってしまったら、人々の生活は相当に苦しくなるかも。月は国政を表す太陽とも150度で苦しげ。だが、冥王星は2023年には水瓶座に移るので、ここで国が古いことをすると、来年には国の方が困ることになる。月は10室なので、国民はこれまで以上に社会・政治に目を向けていて、段々と自分の考えを確立していく人が多くなる。

2室にある土星天王星と90度で、これは貧困(・戦争・地震なども)表すらしいが、去年よりはオーブがゆるいので楽にはなっていく。

月:
月は10室天秤座にあり、シングルトンなので、民意が国を動かす、または目立つ年でもある。支配星は金星で2室にあり、国民の総意として、仕事で自分の素質と合わない無理を避けていく傾向。2室カスプに冥王星、中が水瓶座で火星・金星・土星とあり、MCも天秤座なのでMCの支配星も2室。さらに2室水瓶座の金星と、5室牡牛座の天王星は、ミューチュアルリセププション。フリーランスの人口が、2020年から2021年の間に600万人以上も増えたらしいが、さらに増えそうな配置にも見える。楽しいことやってたら、離れ業でどうにかなりそうな感じ。ミューチュアルリセププションは通常ではない、抜け道とか、トンチ、ちょっとした奇跡みたいなイメージ。正攻法で、理詰めで、根詰めて考え過ぎると、せっかくのチャンスを潰してしまいそう。大変な時だからこそ、発想の転換が求められるように思う。自分の感覚を信じること(牡牛座)と、未来や希望(水瓶座)が実は手をつないでいる図。