Astro Japonica

楽しい 占星術ノート

8室について⑤ -チャートの例➋/4 -8室が強い人の特徴

8室にある天体・状態によっても異なるけれど、大まかな傾向として。

●関係性を通して変容させることができる
8室が強いと、関係性において影響力を発揮できる。それは対象の裏側まで見つめた上で、何をすれば対象が“変容”するのか分かるから。その一手は「毒」にも「薬」にもなりうる。相手の自信を失わせることも、その場の邪気を浄化させることもできる。そうしたエネルギーが発揮される時には、でたらめにそうしているのではなく、この人なりの把握に基づいて働きかけている。

●感性
裏側・影・闇を見つめるため、ゴシック・デカダンス・ダーク・ダーティーなイメージ・雰囲気・嗜好性がある。また、変容・圧縮のハウスなので、その影(陰)や闇が極まって、やさしさ・温かさ・面白さなどとして爆発していることもある。

●個人天体・社会天体・外惑星
基本的には、月以外の個人天体、社会天体である火星・木星のある人は、子どもの時から優位な立場になりやすい。特別扱いされたり、モテたりしていたことも。8室の表す「関係性」にエネルギーが向けられているので、支配する側とまではいかなくても、不当な目には合いにくい。それは、この人に”変容”の才能があるからだ。例え相手が悪意を持っていたり、その場が妙な空気になっていたりしても、流れを変えることができる。つまり相手の気持ちを観察し理解しつつ、飲まれずにそれを変えてしまうことができる。

外惑星だと、8室の場所で常識外のことが起こりやすく、子どもの時・若い時は戸惑うことが多いかもしれない。けれど、そのことを変に第三者的な目線で均さずに、ごく個人的な体験として、自分なりにそのまま受け止めればいいのだと思う。いつかそれは大きな包容力になるように思う。

●この人が選ぶ相手
このように関係性を築くことが得意なのだけれど、得意だからこそ難しい対象に挑戦したくなるようで、また人を見る目に関して独特な基準を持っていることもあり、この人が選ぶ人は周りが「何で?」と思う人であることも。そして、それがはまる時もあれば、必ずしもいい結果とならないことも。多分、長く関係を続けるには、自分自身も相手から変えられることを許す必要があると思う。自分が自分以外を変えてしまうだけでなく。

次回は8室マターの例を書きます。何だかんだ長いね(╹◡╹)