Astro Japonica

楽しい 占星術ノート

関係性において「水」の場所で生まれるもの

ちったーで数回見かけたことある、これ。

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ちな、自分は牡羊座だけど、未練が永遠かのように長い時も、瞬殺で全くない時もどちらもあったので、やっぱり相手によると思う。その違いは、自分の「水」の部分に、相手の天体・感受点が強くヒットしているかどうか。

「水」は、感情・共感・愛着など、理屈ではない情緒的な部分で、それは対象と解けて混ざり合う。時折理屈を決壊させる奔流にもなる。そしてふわふわしたインスピレーション。「火」的な雷のような天啓ではなく、情感的に何となく感じ取る予感、雰囲気。

「水」の部分はサインだけでなく、天体・ハウスにもある。
サイン:蟹座・魚座蠍座
天体:月・金星(女性天体)
ハウス:4・8・12室
ので、水サインがない人でも天体・ハウスでその影響はある。

「水」の部分とは何か。それは湿っていて、隠れているところ。つまり外気から保護されている。なので何か有機的なものが育ち、形成されやすい。その部屋いっぱいに。

女性は水サインや月・金星(女性天体)を表に出しやすいし、外でも使いやすい。男性はそれらを出したり使ったりに、女性より抵抗があったり、変に屈折してしまったり。それはちょうど女性にとっての火サインや太陽・火星(男性天体)のように(女性にとっての火の扱いづらさについては、いつか書いてみたい気もする。もちろんどの話も男女差だけでなく当然、個人差があります)。

ということで、どちらにも共通するように分かりやすく、ここではハウスに例えて。例えば 4・8・12室は元々隠された場所なので、そもそも誰でもを招き入れたい場所ではない。そこはやわらかく神秘的な場所でもある。何かがここに入ってきたら、ここの湿度にくるませて同化しやすい。そこから「わたし」と「あなた」の間でしか起こらないことが生まれ、育っていく。秘密を受け取り、保護するということは、一見受け身ではあるけれど、何か大切なものが生成されるための、必要なプロセスでもある。火や風の部分だけでは撒き散らされて、培養されず形にならない。

「別離」とは、そういうお互いの間において、一度同化し育ってしまっている何かを、引き剥がすことである。なのでそれは痛みが生じるし、「自分の一部を失ったよう」に感じる。それはその人と出会う前はなかった、出会ってからいつの間にか私の一部になっていたもの。未練とは、その痛み・喪失感・欠落感によって生じる。いま不在だからこそ、そこに引きずられる。

別れてから未練が強いとは、時間を巻き戻して考えれば、一緒にいる時にそれだけ充足感が生まれていたということ。自分の「水」を思う存分に発揮できて、受け取ってくれて、喜んでくれる相手と出会えることは、その意味ですごくラッキーなんだろうと思う。相手への絶対的な憧れだけではなく、相性にはそういう一面もあると思う。満ちてなじんでいく、ゆっくりと変容していく楽しさ。

近く、シナストリー、コンポジット、ミッドポイントについても書いてみたい。