Astro Japonica

楽しい 占星術ノート

火星逆行の例 ④/11 - Sex Pistols ➊/3 初ライブ後に火星逆行開始

火星逆行時期

①1975.11.6-1976.1.20
 蟹座2度-双子座14度

②1977.12.13-1978.3.2
 獅子座11度-蟹座20度
---
③1982.2.21-5.12
 天秤座19度-1度

-----------------------------

ピストルズの活動期間は1975年11月から1978年1月、2年3ヶ月。アルバムのリリースは1枚のみで、その発売後の3か月後に解散。その活動期間中の火星逆行は2回。またボーカル・作詞のジョン・ライドンピストルズ活動期はジョニー・ロットン名義)は、生涯で一度だけ映画に主演で出ているが、その時の撮影期間2か月間がまるまる火星逆行期間中だった。その時期はちょうど、スミス結成前にもあたる。


初期、おそらく初ライブ前にすでに出来てた曲。演奏は1978.1.10で逆行期間中。

①1975.11.6-1976.1.20
 蟹座2度-双子座14度
●男性性(アウトプット・表現)を捉え直す・見直す
●向き合うのに気合いが要ることをする

astro.comでは、ビートルズと同じく、ここでも初ライブ(19:45)をバンドの結成日としている。そしてまたこの日にどんぴしゃで火星逆行が始まっている。自伝には「30分間の出番」とあり、逆行開始が21:01なので、ライブが終わった後から反省と模索が始まる感じ。てか、ここまでちょうどってすごい。

まあメンバーの出会い自体が頓珍漢ではある。1972年に10代のスティーブ・ジョーンズ(vo.→gt)とポール・クック(dr.)らが前身のバンドを結成。後の悪徳マネージャーとなるマルコム・マクラーレンと、その恋人のヴィヴィアン・ウエストウッドの店に出入りしていた。1975年8月、当時19歳のジョン・ライドンが、ピンク・フロイドのTシャツの上に「I Hate」と手書きして着ていたところ、スタッフに声をかけられる。行ってみるとボーカルのオーディションだった。

元々、ライドン自身は相当な音楽好きではあったが、歌に興味はなかった。子どもの頃に歌う機会は教会ぐらいで、それもあまり上手く歌って司祭に気に入られると面倒と思い、なるべく音を外して歌っていた。教会で子どもへの性的虐待が横行していたのは、当時でも暗黙の了解だったらしい。ライドンはこのオーディションを冗談としか思えず、ジュークボックスに合わせて、ベリーダンサーみたいにくねくねして適当に唸っていた。ら、マクラーレンがこいつでいいと言い出し、ジョーンズは大反対し、最悪な空気で終わったらしい。笑

初回のリハに行ったのはジョンのみで、キャンセルの連絡もなく、2回目のリハで会ったら大喧嘩。最初から仲が悪く、いわゆる幼馴染の仲良しバンドとは全然違う。しかしやるとなったら誰よりもバンドのこと、歌のスタイル、メッセージについて真剣に考えたのもライドンだった。オーディションまでシンガーなんて考えたこともなかったのに、「俺は一度食らいついたらスッポンみたいに離れないんだ」とのことで、強固に闘い続ける。古参のメンバーとマネージャーから冷遇されても、周囲には特に期待されてもいなかった独自のスタイルを築いていく。

(最初の)ギグの後、俺はとにかく家に帰りたかった、他に何もすることなんかないしな。みんな金はねえし、パーッと酒を飲んでお祝いなんてのもなかったし(…)。のろのろと、でも脇目も振らず、ひとりでそのまんま地下鉄に乗って帰ったよ。(…)俺は完全に自分の殻に閉じこもっちまってた。(…)まるで心ここにあらずだった。思うようにいかなかったこと全てを思い返して、鬱々としてたんだ。あの時の俺は完全に自分の思考に没入してた―いや(…)、これからもっと改善していかなきゃならないんだって、決意を新たにしてたって方が近いかもしれない。
 ―ジョン・ライドン『新自伝 怒りはエナジー


↑火星逆行の始まりを象徴するような決意の言葉。そして、この火星逆行が明けて1976.2.のライブが、注目される最初のきっかけとなる。なので、逆行期間中の反省や模索は、実はすごく大切なのでは。ただの「気の迷い」「そんな気がするだけ」ではなく、「逆行」をやり抜けば新しい世界へと繋がる可能性も。

出生図(N)と経過図(T)のアスペクト
ライドン(N):土星射手座2度、海王星蠍座1度、金星魚座17度、龍頭射手座15度、火星射手座12度、太陽水瓶座11度
この時の逆行の火星は、N1室土星と150度、N11室海王星と120度を通っていく。逆行火星は8室にあり、メンバー間(8室)で自分の個性(1室)とぶつかりながらも、不思議な絆(11室)が出来てく。そのあとN金星と90度、元々の感性とこれからの表現の摺合せ。N龍頭・火星と180度、客観的に振り返りつつ迎合しない(龍頭とのハード)打ち出し方へ向かう。この経過図の頃、天秤座11度にT冥王星、真向かいに牡羊座のT木星もあり、N火星とT火星の調停の位置で、N太陽ともいい角度。ハガネのような意志、パフォーマンス。N火星にT海王星、N月にT金星、N海王星にT水星もタイトに0度。T太陽が12室に入ったばかり。ここまで揃ってるとはすごい。


これもごく初期の曲。マネージャーのマクラーレンから仲直りして曲を書け、と1人20ポンドずつもらって書いたらしい(╹◡╹)