Astro Japonica

楽しい 占星術ノート

土星+ステリウムのハウス、放棄のすすめ ①/2

前回、本当は全然ちがうことを書こうとしてたのですが、前置きが長くなってそれで話が終わってしまいました。でも書きたいこと書けてすっきり🌞

念のため、乙女座の良いところ・素敵なところももちろんたくさんあります。それはどの星座も同じで、そもそも12サインに良い悪いもなく、ただそういう特徴があるというだけです。

書きたかったのは(主に)土星、もしくは土星を含むステリウムのあるハウスとサインについて。特に私ぐらいの世代だと、天秤座ステリウムが多い。私だと1982年4月生まれで、天秤座に火星・土星冥王星。80年生まれ頃も木星土星冥王星の組み合わせ。いわゆる「土の時代200年の間に1度だけ、風のサインでグレートコンジャンクション木星土星の組み合わせ、土星冥王星もそう言われたり)があった世代」です。就職氷河期の世代でもあるらしい。

そのちょっと前の時期に、乙女座でもこれらの会合。平成元年辺りは、山羊座に世代天体のステリウム。なのですが、特に今は冥王星山羊座に長いことあり、それと90度にあるこの天秤座ステリウム世代は(2、3年前程ではないとはいえ)、なかなか厳しい状態が続いているのではないでしょうか。

土星の意味については、「課題・困難、落しどころ」などを表し、「特に若い時は大変だけれど、ちゃんと向き合うと確実に得意なものになる」などといわれています。なんですけど、そこに火星(戦い・争い)・木星(拡大・増幅)・冥王星(極限・破壊)までくっついていたら、もうさすがに無理じゃないかと、最近は思うのです。むしろ放棄した方が幸せなのでは?と。特にハウスに関してはそう思います。ハウスが一般的に表す事柄(=現代において出やすい形)を放棄している人の方が、特に何の問題もなく楽しそうだったりするのです。

ハウス自体の意味としては、生まれた・与えられた環境を表します。なので、それは必ずしも本人が持つエネルギーの志向と一致しません。一致している場合は、成功・幸せにつながりやすいでしょう。「生まれた場所で、そのまま無意識的だと、自分のエネルギー(天体)を使うことになりやすい分野」というのがハウスです。なので、ハウスはどこまでいっても単に「(現実の)場所」で、その中身の「状態・質」ではありません。中身はサイン(星座)です。本人の天体エネルギーの自然な形は、ハウス的ではなくサイン的な発揮なのです。

ハウスは最初の設定、いわば本人の希望ではなく「単に割り振られた場所」です。その「単に割り振られた場所」で、生涯、課題・困難+戦い・争い+拡大・増幅+極限・破壊(Qちゃんご飯みたいなてんこ盛り)と言われても・・・という気がして来ないでしょうか?私はします。笑

例えば、6室が上に書いたような天秤座ステリウムだったとします。6室はお勤め・健康・従属・献身などを表し、現代だと大方の人が働かなくてはいけないので、職場(お勤め先)として出やすいところです。ここがグレコン等のステリウムだと、ざっくりいうと、ブラック企業や軋轢の多い職場に当たることが高くなります。本人も頑張り屋なので、普通の人以上・限界以上に頑張ってしまいます。太陽など個人天体が全然別の場所にあった場合、本人が特に出世したいとか儲けたいとか思っていなくても、です。

対策は大きく4つ、あると思います。長くなったので、続きは次回。