Astro Japonica

楽しい 占星術ノート

8室について⑪ -天体ごと➍火星

火星は積極性・攻撃性・支配・行動・パフォーマンス・表現・スタイル・アウトプットのセンスなどを表す。金星のところにも対比として書いたので、そちらも参照に。

8室という場所は隠された場所で、ごく内面的なことを指す時もあるが、外の世界での「隠された場所」というと、関係者・当事者のみ知るところ。裏口・裏方・楽屋・バックヤード・研究所ほか専門分野の場など、密室的/内部的/非公開な場所。そういった場所で、この人は積極性を発揮し自己表現する。

8室火星は、政府関係者や政治活動家に見られる。昭和天皇、ダイアナ妃、オバマ元大統領、ルーズベルト元大統領、JFケネディ元大統領、エイブラハム・リンカーン、作家の三島由紀夫、政治活動もしていた歌手・ミュージシャンとしてジュリエット・グレコアレサ・フランクリンニーナ・シモンピート・タウンゼントなど。政治とは裏・実態がなかなか見えないものである。長い歴史もあり、複雑で混み入っている。それに対して良くも悪くも熱くなれる・怒れる人、それら関係性・闇・暗部の中で主体性を発揮できる人といえるだろう。

また映画監督も多い。デヴィッド・リンチアンドレイ・タルコフスキージム・ジャームッシュ黒澤明など。映画制作という密室的な現場で統制でき、その統制が自己表現になる。

8室は関係性、火星は積極性。となると、パートナーを選ぶ時に自分の強い意志で選ぶ。つまり、この人が誰を選ぶかということ自体が自己表現になり、パートナーが独特になることも。ショパン(パートナーはジョルジュ・サンド。男装の作家で、結婚が退屈ですぐ離婚し多くの男性と遊んでいた)、ジェーン・バーキン(20才上のセルジュ・ゲンズブール)、ポール・サイモン(25才下のエディ・ブリケルと再婚)、エルトン・ジョンジョディ・フォスターマリリン・モンローなど。

アレサ・フランクリンは8室の4度前に火星、カスプに木星があり、7室に土星天王星。12才と15才の時に出産し、10代前半のうちにそれぞれ別の父親との二児の母になる。19才で結婚するが、夫の暴力のため数年で離婚。過去色々重ねても結婚も10代のうちだったのは、時代背景もあるにせよ、本人の要望も少なからずあったのでは。7・8室が強く荒れているチャートの場合、無理に結婚しない方がいいともいわれていて、アレサも結婚していない時期は歌手としての黄金期にあたる。

火星は危なっかしい、切り込んでいく・突撃していく天体でもあるので、見事勝ち取ることもあれば、痛手を負うこともある。でもそれは、ひるがえすと周りにどう思われても、信じた人を自分の意志を持って熱く愛せる人でもある。

8室は圧縮・増幅の部屋。火星はパフォーマンス。この圧縮の8室に、パフォーマンスの火星が拡大・発展の木星とともにある。この蓄えられた感情が一気に解放される圧巻のパフォーマンスは、まさに圧縮されたように濃密で、そのゆえにとてつもない爆発力がある。火星・木星は双子座にあり、パワフルなだけでなく、非常にテクニカル。深い感情(8室)を力強くかつ鮮明に描いている。8室をその人自身が使うと、こんなにも圧倒的で力強いのだ。