Astro Japonica

楽しい 占星術ノート

スピーカー設計者、カールハインツ・フィンク氏

カールハインツ・フィンク氏はドイツ生まれのスピーカー設計者。1986年にFINK AUDIO-CONSULTINGを立ち上げ、マランツ・デノン・タンノイなど、公表されているだけでも35社のスピーカー設計に携わっている。自身のブランドFINK teamでのスピーカーは200万弱~500万円ぐらいする。笑

この方が設計したスピーカー・Q acoustics 3030iの音を聴いていて、勝手に火の星座かなーとか思ったりした。熱くてノリが良く、しなやかな迫力があって、でもしゃきっとしてて。誕生日を探したら発見して、太陽は水瓶座だった。正午で出すと月の位置が微妙だけど、火の星座が多くて4つある。射手座の火星が土星とタイトに0度。やはり、仕事に火星は出るなーと思う。それと同じく社会天体の木星土星も。

ご自身の仕事をどうしよう?と思う方は、出生図でのこれらの天体を見てみて下さい。これらの天体の位置・状態が、活かされそう・そのままでいられそうなら、評価されやすい・働きやすい場所です。この例だと、射手座の火星:挑戦・競争できる現場、蠍座木星(+隣に海王星):奥まった繊細で深い情感に関わる分野、射手座の土星:探求心と自身の哲学を持って取り組める仕事、など。

この火星・土星は、同じく0度になっている蠍座木星海王星と、水瓶座の太陽・金星とのほぼミッドポイントになる。蠍座水瓶座の天体間は90度で、それらと射手座の火星・土星は45度。ミッドポイントなので、この火星・土星にエネルギーが集中する。やはり火星が強い位置・状態だと、仕事でもパワーが強くなる。

ここにある記事で興味深かかったのが、

カールハインツは、ヨーロッパで最も成功した音響設計コンサルタント会社を所有することができたのは、自分が怠け者だったからだと考えています。問題を解決するためには、肉体労働、つまり実際に作って聴くの繰り返しではなく頭を使うのです。彼は同じ作業を繰り返し行うことを嫌い、設計、モデリング、測定用のコンピュータやアプリケーションに莫大な投資をしてきました。品質管理のためだけに専用のクリッペルシステムを用意するなど他社からはクレイジーとさえ言われる世界最高の設備が揃っているのです。この設備によりFINK AUDIO – CONSULTINGの顧客は35社にもなる設計を担当したユニットメーカーやスピーカーブランドだけではありません。設計に携わっていないスピーカーブランドでさえ、FINK AUDIO – CONSULTINGの設備で測定を行うために彼らの会社があるエッセンにやってきます。

しかし、カールハインツは設備以上に投資してきたのは人そのものであると考えています。つまりチームであり、一流のスタッフが揃っているからこそ、自身は得意な事に集中できる。他の人に任せる事ができる天才がカールハインツなのです。現在、FINK AUDIO – CONSULTINGには、11人のスタッフが常駐していますが、その全員が様々な分野のスペシャリストです。

というところ。「今まで色々と本当に大変だった云々」などと苦労を(もちろんあったでしょうけど)ことさら強調せず、「成功できたのは、自分が怠け者だったから」とあっさり話していて面白い。水瓶座の新しもの・メカ好きと、射手座の大らかさ・ざっくりさが合わさった賢さも感じるけれど、この射手座24度の火星と180度である双子座24度のサビアンシンボルは、以下の意味を持つ。

双子座24度

(双子座21~25度)「秩序」 知的エントロピーをどう越えるか
発達しすぎた個人の個人的な行為は、やがては人間の自然な情感や本能を破壊する。もう一度、個人の価値を再検討して、いったいなにが大切なのか整理する必要に駆られる。

双子座24度
村の凍った池でスケートをする子供たち
23度で、ものごとのよい意味での優劣、分類法などを学んだ人は、制限とか、否定的な条件とかを巧みに利用して、自分の知的な発達をさらに、限界以上に拡大することが可能となる。最も拘束された状況(氷)を逆用することで、スケートという楽しみのある自由が獲得されている。人の意識をヒエラルキー的に分類すると、ある側面は機械的にはたらくように原理的に一括されてしまい、こうした不随的なはたらきには気を使う必要はなくなる。そこで、意識をより特別の関心のあるテーマに集中化できる条件が手に入る。自然条件や自分のおかれた条件を巧妙に利用する知性の能力。否定的な材料をうまく組み合わせて、自分の意志を実現する特技。仕事を自動化できる部分は自動化し、労力の無駄を避ける巧妙な知能である。

先の記事と、殆ど同じことが書かれていないだろうか。自分の天体を活かす時、その180度が参考になるとよくいわれるが、正にそんな感じ。

180度とは、例えば牡羊座から見た天秤座で、最初の直観(牡羊座)がどう外の世界に出る(天秤座)か、収穫・結果の時と見なせる。出生図の天体を活かす考え方としては、天体のサビアンとその180度のサビアンをかけ合わせると、上手くいきやすい。

ついでに蛇足ながら、この記事でいわれていることについて補足。確かに「怠け者」ともいえるのかもしれないが、「現実逃避」では全くない。むしろ、現実を全部受け容れた上での姿勢だと思う。環境・状況など具体的な条件はもちろん、「何を優先したいか」「やりたくないことはやりたくない」「集中したいことは達成できる、達成までやるのみ」という自身の意志・志向までも「現実」として受け容れている。つまり、現実を受け容れることができれば、適切に怠けることができるのだ。ここでいわれている意味で「怠けてきた」からこそ、射手座の火星・蠍座木星などの良さがストレートに出せるのかもしれない、と思ったりした。

スピーカーの美しい音だけでなく、そんなことまで教えてくれてありがとう… けど、スピーカー買ってすぐ今度はCDプレーヤーが壊れてしまって、ぐぬぬってなってる今。他にも入用あるから、買えるのは年末ぐらいかな。。みなさん、鑑定に来てね!10月はあと10/23(日)30(日)13:30からです。
渋谷トリン