Astro Japonica

楽しい 占星術ノート

今年の獅子座での金星逆行について、火星座の良さについて

最近、私にはめずらしく家族のことを考えてるなーと思って、改めてチャートを見ると、獅子座での金星の逆行のせいかもと気付きました。私は1室牡牛座でASCルーラーが金星、4室が蟹座~獅子座なので、ASCルーラーの金星が現在4室をずっとうろうろしているのです。さらに今年は牡牛座の木星天王星と90度もあり、その影響が長い上に強いのかもしれません。今日は偶然、金星が逆行から転じて順行になる前、留になっている日です。

私の出生図は1室から5室までカラなので、割と家族・地元・過去の思い出なんかとは希薄。だからこそ、このあたりに強めの天体が入ると、影響が大きくもあります。実際、人との出会いも、この辺りに天体のある人との縁が多かったです。

私の家族は4人中3人が乙女座の土星持ち、そうでない母も乙女座に1室・水星・金星。なので、射手座の月・魚座の金星の自分にとっては、常に誰かから小言を言われるようで、居心地が悪かった。家族といてほっとする、なんていう感覚は無縁でした。笑 天体の年齢域でいうと、月は幼少期、金星は思春期なので、尚更だったのかもしれません。兄二人なんか、そもそも太陽乙女座の上に乙女ステリウム。それでなくても、そもそも乙女座は厳しい上にかなり口の立つ(言いたがる)サインです。

小学校1年生の入学初日の帰り、同い年の美人の子をその子のお兄さんが迎えに来て、優しい言葉をかけられているのを見て、羨ましいどころか子どもながらに大きな衝撃を受けました。それまでは自分には「兄がいるから仕方ない」と思っていたことが、そうではなくて「私がかわいくないから仕方ない」なのだと、考えを改めさせられました。笑

でも、逆にかわいがられていたら、それはそれで気持ち悪く感じてたのかもなーとも思います。どのみち自立する星の生まれですし、そのぐらいドライで良かったようにも思うのです。思い出せば保育園の頃、私を気に入ってつきまとう年上の男の子に延々あとを付けられて、もうめんどくさくなって、さっとドアを閉めたらその子が指をはさんでしまい泣き出されたことがあります。大人になってからも自分に気があるおじさんと2人だけでエレベーターに乗りたくなくてさっと締めて、その人もはさまってしまったことが。笑 もちろんどちらもわざとではなく、そもそも向こうがそんなに急いで無理矢理に入って来るとは思わなかったのです。こう書いてみると、むしろ、子どもの頃にあまりかわいがられていたら、それはそれで苦痛だったかもしれません。笑

なんやかんやいらんことまで書きましたが、私も年を取ったということは、同じだけ親も年を取っているので心配にはなります。私が上京して以降、2人とも大きな病気もしましたし、まあ色んなこともありました。コロナ明けて実家に帰った時、思ったよりも急に年を取ったように見えたことが印象に残っています。電話だけでは分からないものです。

どちらも若い時に比べると、だいぶ丸く優しくなったなとも思います。けれど(結果的には)私個人はありていな優しさよりも、その人本来の明るさ・面白さ・ふざけたところが生き生きしていた方が、うれしいし安心します。父がいわゆる団塊の世代で、母がその少し下なので、2人とも冥王星が獅子座、母は太陽も獅子座で、木星牡羊座。私は火が5つあるからか、これは個人的な感想なのかもしれませんが、占星術的にいうと、水的なものよりも火的なものが弱まることを目の当たりにする方が、よっぽど寂しいものなのだなと、ひしひしと感じてしまいました。こんなことを思うなんて、子どもも子どもで、何ともわがままなものだなとも思い知らされます。とはいえ、両親ともに年齢よりは若いし元気なのですが。元々2人とも友人が多いので、コロナ明け以降はまた色んなところへ遊びに行って楽しく過ごしてくれていたらいいなと思います。

占星術の「火」はその良さが言葉で表しづらく、目に見えづらく、その分軽んじられがちにも思います。実は表現するのに1番話術の必要な四元素かもしれません。「火」は生命力そのもので、「ある」と「ない」の差は目に見えづらくとも本当は激しく、見えないからこそ失いやすく、その分かけがえのないものなのだと思います。暗いニュースばかりで、まっさらに楽しいことを心に入れておくのも、ちょっとした工夫が必要です。そんな心がけをしながらでも、この火を絶やしてはいけない、と何だか本能的に思うのです。