前回の続き。金星(+ディスポジタ・ASC)と声質を見ていきます。それぞれ名前のリンク先はホロスコープ、ネットにない場合はAstro Goldを貼付。金星と水星との違いも見ていきたかったので、文豪らの動画もなるべく集めました。古い動画にはなりますが、文体と声質の違いを見てもらえたらと思います。
《金星:牡羊座》
Christina Ricci
金星:牡羊座4度
→火星:乙女座10度R
ASC:乙女座6度
1室:木星・火星・土星
金星は初期度数、また牡羊・乙女の組み合わせで、マスコット的なかわいらしさがありながら、神経質でぶっきらぼうな感じも。月と金星の90度のアスペクトもあるので子どものような声。地サインに感受点があると、発音がきれい。ちなみに『Buffalo '66』の相手役・ヴィンセント・ギャロも同じく金星は牡羊座で、こっちは水星・太陽もあり、火星が蟹座。羊・蟹の組み合わせで、こわもての割に声が高い。笑
鈴木もぐら
金星:牡羊座25度
→火星:双子座25度
ASC:牡牛座14度
1室:太陽・水星
金星とルーラーの火星は円熟の度数で、土星・天王星と120度、からっと朗々としていて、年齢より上に聞こえるタイプのいい声。牡牛座が強く、ずーっとおかしなことを言ってるのに、このマイペース・落ち着きっぷり。火なので、訴えるような語りかけが自然。歌・ラップも上手く、コントによってガラッと声質まで変えてしまう。相方の水川かたまりは金星蟹座で水、ラジオでもぐら(金星:火)のからかいがひどすぎて、度々泣かされている。笑 かたまりの声質もいかにも水っぽい。
※貼付けてた動画が削除されたようで、別のに。こちらはラジオで、音質はあまり良くないですが、内容が面白過ぎるのでぜひ!
金星:牡羊座28度
火星:山羊座1度
ASC・1室:時刻なしのため不明
淡々としつつ温度のある声質で、時折訴えかけるような声。太陽・水星が水だけど、羊・山羊はドライの組み合わせなので、自分のいいたいことに集中しているトーン。熱いが乾いた声質。
(23:19から)
《金星:牡牛座》
Cyndi Lauper
金星:牡牛座16度
→本来の座なので同じ
ASC:水瓶座15度
激しいパフォーマンスと打って変わって、普段の話し声は牡牛座らしい、おっとりマイペースな声。インタビューは途中からになっているが、どうやら自分が生まれた時に病院に待たされ、生まれるのが遅くなったせいで、ぐずでのろまになった、ということらしい。笑 金星と月は180度で、こどものような声。ASC水瓶座で、見た目もド派手でいかにも不思議ちゃん的な雰囲気と声。
金星:牡牛座7度
→本来の座なので同じ
ASC・1室:時刻なしのため不明
素朴で無理のない自然な佇まいと声。ASCも知りたいところ。金星は海王星と60度で、人懐っこいながら、どこか心ここにあらず感というか、つかみどころがなくもある。小津映画で実年齢より30歳も上を演じていたが、この海王星と、牡牛座の天体群に土星の90度があるからだろうか。
内田百閒
金星:牡牛座4度
→本来の座なので同じ
ASC・1室:時刻なしのため不明
双子座集中だが、金星は牡牛座にあり、への字口のご尊顔通りなかなか偏屈だったらしいが、声は何ともとぼけていて愛嬌がある。双子座の超ステリウムゆえか、鉄道好きで列車に乗るためだけに旅行に行き、借金をしてでも一等車に乗りたがり、借金するためにタクシーに乗ったり。借金を「錬金術」と呼んでいたようで、なんだか昨今のクズ芸人のような言い換えぶり。
《金星:双子座》
Bob Dylan
金星:双子座
→水星:双子座
ASC:射手座21度
この人の歌は、村上春樹のいう「雨の中で泣いている子どものような」エモーショナルなしゃがれ声だけれど、話すところを見てびっくり。内容は辛辣ながら、声質はさらさらしていて、強い知性を感じるけど、余分な感情が乗っていない。まさに風の声質だなーと、見ててうれしくなってしまった。パフォーマンスを表す火星は魚座にあり、太陽・金星・木星・天王星と90度。話し声と歌声ががらっと変わる人は、こういう90度がある。
Uma Thurman
金星:双子座
→水星:牡牛座
ASC:乙女座:2度
風の金星らしく、さらさらと流れるような知的で快活な声。金星と水星はミューチュアル・リセプションで、よりそのことが強調されている。1室にこそ天体はなく、声質自体がすごく個性的というわけではないけれど、10室に水星・金星・火星、9室にも太陽・土星があり、天底の海王星、2室の冥王星・天王星とコンタクト、全体的に花火が打ちあがっているかのよう。仕事を遂行するこれらを含む個人天体のどれもアスペクトが多く、いかにも華のある、仕事のできる女優さんのチャート。