iTunesでThe Smiths『Complete』をリピートで聴くことも多いけれど、今回はそれ以外。
ちなみに↑これはジョニー・マー監修のリマスターで、ベスト盤以外のアルバム全部、ライブ盤・コンピ盤も入ってる。ミニプレイヤーにした時もかわいいジャケット。一瞬、右から2番目をマーかと思ってしまう。
Thalberg: L'Art du Chant Applique au Piano Op. 70, Vol. 1
1843年製のエラールピアノで弾かれる、タールベルクのピアノ曲。エラールは今は亡きフランスのピアノメーカー。ピアノを最初に製造したメーカーで、ハイドン、ベートーヴェン、リスト、ラヴェルも所有していたそう。今も愛好家が多いようで、修復されたピアノが販売されている。当時はサロンで、ピアノの周りに聴く人が集まって演奏が聴かれていたので、辺りにふわりと浮かぶような倍音が美しい。ちなみに、今のコンサートグランドピアノは、とにかく音が遠くに大きく届くように作られている。
アレクセイ・リュビモフ『シューベルト即興曲全集』
ロシア現代音楽作曲家の初演と合わせて、古楽器での演奏も知られるピアニスト、アレクセイ・リュビモフ。ここで使われているフォルテピアノは、1810年製マティアス・ミュラー、1830年製ヨゼフ・シャンツのもの。このシューベルトの即興曲集に合うピアノを5年かけて探したそう。ジャケットからして神がかってる。
リュビモフは色々と面白い作品が多いのだけれど、ショパン家のピアノを弾いているアルバムもある。ジャケットはショパンコンクール優勝者のCD風で(もしやおちょくってる?)シンプルなのだけれど、中身はもう・・・神秘的・魔術的な域。ショパンの曲以外にもショパン以前の古典時代の作品、ベートーヴェンの月光なんかも。特にバッハは「信仰」を音にすると、こういう音なのかもと思ったり。不眠症の方にも良さそう。
アレクセイ・リュビモフ『ショパンの家のピアノにて』
Fauré - Les 13 Nocturnes (Complete), Thème et variations Op.73 - Éric Heidsieck
クラッシック系のレーベルや、ピアノメーカーのつべも登録しているので、最近の演奏家も時折聴くことがある。けれど最近は聴いていて「この若者、大丈夫なのかな」と思うことがある。何というか、精神的な線が細かったり、何となく辛そうな感じが伝わって来たりで、途中で聴くのをやめてしまう。以前はそんなこと感じたことがなかったので、ちょっとびっくりする。時代なのか、自分の年齢のせいか。
さておき、この方のピアノはセンチメンタルな曲でも安心して聴けるし、どこかしら不思議とわくわくする。なんで?と思ってたら、ここ読むと「ピアノを弾くことが好きで好きでたまらない」そう。「私は子どものころから鍵盤を見ると、蜂が甘い蜜に吸い寄せられるように、弾きたくてたまらなくなりました。その気持ちは今でも変わりません」。いいですねー。1936年8月21日生まれとのことで、数日前が誕生日だったよう。
上に載せた音楽は、スピーカーで聴かないと分からないかも。昨日、アンプとモニターを落としてしまい、バナナプラグが折れてしまった。試しにドンシャリ系(の中でもかなりいい音なのだけれど)のヘッドフォンで聴いたら、ピアノの音はかさかさ・ぼそぼそに聴こえた。スミスはすっごくいいのだけれど。ちな、もう今日にはケーブル届いたので、また存分に聴いています🌞