Astro Japonica

楽しい 占星術ノート

オアシス再結成を、星で見てみる ③/3

それにしても、ジョン・ライドンといい、モリッシーといい、ギャラガー兄弟といい、目に映る全てのことがメッセージじゃなく、コケに変換されるの面白い。 インタビューでの煽り芸が、伝統芸になってる。ディスりって多分ヒップホップからでアメリカから来てると思うけど、この人らは口を開けばの頻度だから、そこいらのラッパーの比じゃない。ちなみに、みんなアイルランド移民二世のイギリス人。それだけなら口が達者ですごいねで終わりなんだけど、イギリスって服とか家はめっちゃかわいいし、タロット解釈を築いた「黄金の夜明け団」がいたり、占星術の研究も進んでたり、面白い国だなと思う。「黄金の夜明け団」は、前回の最初に書いたダイアン・フォーチュンも所属していた神秘主義教団で、その前にもフランスのエリファス・レヴィとか、ドイツの薔薇十字団とか色々いるんだけど、諸々集約してちゃんと体系化したのはここ。

大英博物館理事が書いた『魔術の歴史』で、レイラインの集約される点がグラストンベリーという説もあるらしく笑った。「古代ブリテンの宗教的気候を繋いで宇宙的グリッドとするこの線のネットワークの中心にあったのはサマセット州のグラストンベリーであった」等々が書かれた、ジョン・ミッチェルの『アトランティスの眺望』は「それが出版された1969年のヒッピー的観点と共鳴していた」そうで、だから翌年の1970年からそのグラストンベリーでフェスが開催されるようになったのだろうか?まあ『魔術の歴史』の中では、発掘された遺跡は数多あるから適当に線引いてもどことでも重なるだろ、と話は進んでいくのだけれど。

さておき、ライドンモリッシーも自伝で心霊体験的なこと書いてたし、彼らはめちゃくちゃドライで辛辣なとこと、不思議好きでそれを頭から信じ切ってるところとが共存してる。なので、どこかにくめないところがある。そして、その伝統芸を受け継ぎ、ブラヴァッキー夫人やグルジエフやらを読み漁っていたジョニー・マーからギターを2回ももらい、そのギターをリアムに破壊されてオアシスを解散したノエルである。そう考えると、単に韻を踏んでるだけだと思ってたノエルの歌詞が、途端に霊視による宣託かのように聞こえてしまうのだ。

最後は唐突な都市伝説になりましたが、9月の燦伍の鑑定は3(火)16(祝月)です。ぜひ、よろしくお願いします🌞